「嬉しゅうございます」 柔らかい表現の 「大和言葉」
「言祝ぐ(ことほぐ)」とは
「結婚」 や 「新年」 「長寿」 など、めでたいことを祝う時に使う大和言葉 「言祝ぐ」
「ことばで祝福する」 「喜びを言う」 「祝いの言葉を述べる」 という意味で、
「寿ぐ」 とも言い、これが変化したものが 「寿」 (ことぶき)です。
幸せのお福わけ
先日、ステージ・アップのメンバーの 「結婚を祝う会」 がありました。
メンバーが集まり、彼女を囲んでの和やかな食事会。
話はおのずと二人のなれ初めに始まり、お相手のこと、お付き合いのこと、プロポーズのこと、
更には、これからのことへと 「末広がり」 に広がっていきました。
話の一つ一つに、ちょっぴりはにかみながら、嬉しそうに答える彼女。
どんなに隠そうとしても、嬉しい気持ちは、微笑みとなってあらわれてしまう。
そんな彼女から私たちは 「幸せのお福わけ」 を沢山いただきました。
そして私達からも彼女に、お祝いの花束やプレゼントを渡し、
みんなで記念写真を撮影して、そろそろおひらきというところで、
彼女がおもむろに 「先生、お願いがあるんです」 とひとこと。
「どうしたの?」 と尋ねる私に、彼女は 「披露宴で祝辞をお願いしたい」 と言いました。
6月の披露宴には、私とステージ・アップのメンバーが数人、招かれていますが
まさか 「祝辞」 を、それも 「来賓代表」 を依頼されるとは思ってもいないことでした。
突然の依頼に少々驚きましたが、
新郎新婦の新たなる門出を言祝ぎ、披露宴で祝辞を述べることを彼女に約束しました。
晴れの日の、彼女の花嫁姿を、今から楽しみにしています!
幸せを招く言葉の力
「言祝ぐ」 は、「言(こと)祝(ほ)く」 から生まれた語で、
「祝く」 は、「よい結果が得られるように、祝福のことばを唱える」 という意味です。
これも 「めでたい言葉を口にすると、本当に幸せが訪れる」 と信じる
日本古来の 「言霊信仰」 のなごりと言えるでしょう。
日本人自身が育んできた、優雅な余韻を残す 「大和言葉」
奥行きのある表現として、身に付けたいものですね!
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