「花子とアン」 の言葉たち 「どんな朝でも美しい」

長野淳子

長野淳子

テーマ:花子とアンの言葉たち

NHKの連続テレビ小説 「花子とアン」 から、目が離せなくなっています。

これは、 『赤毛のアン』 の翻訳を手がけた、村岡花子さんの半生を描いたドラマですが、
『赤毛のアン』 のアンと村岡花子さんには、不思議なほど共通点があります。

ドラマには 『赤毛のアン』 になぞらえたエピソードが、随所に散りばめられていて、
そこには、本当にたくさんの 「すてきな言葉」 も、ちりばめられています。

「朝はどんな朝でも美しい」


ドラマ 『花子とアン』 では、終戦まじか空襲のあった翌朝、焼け残った翻訳原稿を整理しながら、
「何十回爆弾を落とされようと、この本だけは生きた証として翻訳する」 と決意を新たにした花子が
「どんなに不安な夜でも、朝は必ずやって来る」 という思いを込めて言った言葉です。

『赤毛のアン』 の中では、間違って引き取られたことを知って、どん底の心境だったアンが、
翌朝、明るい朝日を浴び、気持ちを切り変えて言った言葉です。
 
「いいお天気の朝で、とても嬉しいの。でも雨の朝も、好きよ。どんな朝でも、わくわくするわ。
今日の一日、これから何が起きるか、想像の余地があるでしょう。
今朝の私は、絶望のどん底ではないの。朝は、そんな気分になれないの。
朝が来るって、すばらしいわね。」 『赤毛のアン』第4章より

心に余裕がなかったり、何か問題をかかえていると、朝起きるのがつらいもの。
そんな時アンは、今日の一日、どんなに楽しいこと、新しいことが起きるか、わくわくしています。
今日というまっさらな一日を、昨日とは違う新しいものにしようと、アンは意識しているのです。

今日という日を素晴らしいものにするのも、そうでないものにするのも、私たち自身。
夜どんなに悩み、苦しみ、激しく泣いても、朝になったらニッコリほほみましょう。
新しい一日の始まりを、わくわくしながら、すばらしい一日になるように想像の翼を広げましょう!!

やまない雨はない。明けない夜はないのです。
朝が来るって、本当にすばらしいことですね。




5月に、東京の洗足池図書館で 『赤毛のアン』 を読ませて頂きましたが、
10月には、母校の学園祭で、また 『赤毛のアン』 を読むことになっています。
今から楽しみにしています。

洗足池図書館での朗読会の模様はこちら
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-199.php

洗足池図書館での朗読会の感想はこちら
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-200.php

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