「花子とアン」 の言葉たち 「最上のものは将来にある」
NHKの連続テレビ小説 「花子とアン」 から、目が離せなくなっています。
これは、 『赤毛のアン』 の翻訳を手がけた、村岡花子さんの半生を描いたドラマですが、
アンと村岡花子さんには、不思議なほど共通点があります。
ドラマには 『赤毛のアン』 になぞらえたエピソードが、随所に散りばめられていて、
そこには、本当にたくさんの 「すてきな言葉」 も、ちりばめられています。
「ごきげんよう」
これは、花子が在学したミッションスクールで、日々の挨拶として使っていた言葉で、
その後、昭和7年から担当することになったラジオ番組 「子供の新聞」 でも、
この 「ごきげんよう」 という言葉を、番組のはじめと終わりに使いました。
花子は、この 「ごきげんよう」 という言葉に、様々な 「祈り」 を込めています。
人生はうまくいく時ばかりではありません。
病気になることもあるし、何をやってもうまくいかないこともあります。
どうか全ての人たちが、健やかに幸せに暮らせますように・・・
ドラマも毎回、三輪明宏さんの 「ごきげんよう さようなら」 というナレーションで終わります。
三輪さんは 「ごきげんよう」 という言葉は 「魔法の言葉」 だと言っています。
そして三輪さんの 「ごきげんよう」 は、毎回違ったその日その日の 「ごきげんよう」 です。
そう言えば、私の祖母が、玄関先でお客様をお見送りする時に、
よくこんな言葉を使っていました。それは・・・
「おしずかに」 「おみょうにち」
祖母は、明治生まれで、宮城の田舎育ちの人でしたから、
実際は 「おすずがぬ~」 「おみょうぬず~」 とかなり訛っていましたが、
それがまたなんとも言えず、温もりのある響きでした。
「おしずかに」 は 「どうぞ気を付けて、何事もなく静かにお帰りになれますように」 という意味
「おみょうにち」 は 「また明日 お目にかかりましょう」 という意味だろうと思います。
近頃では、もうほとんど耳にすることはありませんが、
この言葉も 「ごきげんよう」 に匹敵する、いい言葉ですね。
日頃から 「生きた言葉」 を使って、すてきな毎日をおくりましょう!!
それでは、今日はこの辺で、ごきげんよう さようなら!
今年5月に、東京の洗足池図書館で 『赤毛のアン』 を読ませて頂きましたが、
10月には、母校の学園祭で、また 『赤毛のアン』 を読むことになっています。
今から楽しみにしています。
洗足池図書館での朗読会の模様はこちら
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-199.php
洗足池図書館での朗読会の感想はこちら
http://www.stage-up.info/person/cat1/post-200.php