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理念策定におけるバリュー(行動指針)の役割

田丸伸二

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テーマ:経営理念

経営理念を作っても現場に浸透しない――そんな悩みを抱える中小企業経営者の方へ。理念を日々の行動につなげる「バリュー(行動指針)」の重要性を、実務事例を交えてわかりやすく解説します。

経営理念を“行動”に落とし込む大切さ

中小企業の経営では、経営理念やビジョンを掲げても、「現場では十分に共有されていない」と感じる場面があります。そこで重要になるのが、理念を具体的な行動に変える“バリュー(行動指針)”です。

例えば、ある飲食業の会社では、「お客様に安心を届ける」という経営理念を掲げ、「地域で最も信頼される店舗を目指す」というビジョンを定めていました。しかし、店舗ごとに接客対応が異なり、クレーム対応にも差が出ていました。

そこで経営者は、
•挨拶は3秒以内に行う
•クレームはその日のうちに共有する
•困っている仲間を優先して助ける
といった具体的な行動指針を明文化しました。

すると、従業員が「何を大切にして働けばよいか」を理解しやすくなり、店舗の雰囲気やお客様対応にも良い変化が生まれました。

“理念”と“ビジョン”を現場につなぐ役割

経営理念が会社の“根”、ビジョンが“幹”、事業計画が“枝葉”だとすれば、バリュー(行動指針)は、その幹を日々の行動へつなげる役割を担います。

「どんな会社を目指すのか」という想いを、現場で実践できる言葉に置き換えることで、経営者の考えは少しずつ組織に浸透していきます。

「理念はあるけれど、現場への伝わり方に不安がある」――そんな時は、まず身近な業務から“自社らしい行動基準”を整理してみることをおすすめします。小さな言葉の積み重ねが、強い組織づくりにつながっていきます。

※テーマ別コラム
バックオフィス
リスク管理・リスクマネジメント
コンプライアンス・ハラスメント教育
経営理念

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田丸伸二
専門家

田丸伸二(中小企業診断士)

たまる中小企業診断士事務所

30年以上の管理部門経験を持つ中小企業診断士が、中小企業の内部統制・リスクマネジメント・コンプライアンス教育を支援。ガバナンスを整え、中小企業の経営改善と持続的成長を実現します。

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