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リスクマネジメントが進まない②~意識の問題

田丸伸二

田丸伸二

テーマ:リスク管理・リスクマネジメント

中小企業の経営者にとって、リスク管理や内部統制は「自分たちには関係ない」と思われがちです。しかし、経験だけに頼る経営には危険がつきまとってきます。

「うちは大丈夫」という楽観と経験の落とし穴

多くの中小企業の経営者とお話しする中で、リスク管理が進まない大きな要因として感じるのが「意識の問題」です。

特に「うちは少人数で互いの顔が見えているから、大きなトラブルは起きない」という楽観的な思い込みが見受けられます。また、長年の「経験や感覚」に頼った経営は強みでもありますが、今の時代のルールや価値観の変化に対応しきれず、無意識のうちに思わぬリスクに晒されてしまっているケースも少なくありません。

経営者と従業員の間に生まれる「温度差」

経営者が「うちは今のままでいい」と考えていると、現場の従業員も「何かあっても社長が何とかしてくれる」と人任せになりがちです。

逆に、経営者が危機感を持っていても、「具体的に何をすればいいか伝わっていない」というパターンも多いものです。例えば、情報の取り扱いについて「言わなくてもわかるだろう」という暗黙の了解が、結果として内部統制の機能不全を招き、思わぬミスに繋がることがあります。

まずは「対話」から始めるリスクマネジメント

難しい仕組みを作る必要はありません。まずは今の体制に安心感を持てるよう、以下のステップから始めてみませんか?

•「ヒヤリハット」を褒める文化: 小さなミスや不安を共有した従業員を責めず、「教えてくれてありがとう」と伝える。
•ルールの「見える化」: 経営者の頭の中にある「これまでの経験」を、簡単なチェックリストにする。
•定期的な声掛け: 「最近、困っていることはない?」という日常の対話が、最大の防御になります。

特別な準備は不要です。経営者であるあなたの「少しの意識の変化と意思表示」が、組織を守る最強の武器になります。

※テーマ別コラム
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リスク管理・リスクマネジメント
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田丸伸二
専門家

田丸伸二(中小企業診断士)

たまる中小企業診断士事務所

30年以上の管理部門経験を持つ中小企業診断士が、中小企業の内部統制・リスクマネジメント・コンプライアンス教育を支援。ガバナンスを整え、中小企業の経営改善と持続的成長を実現します。

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