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「ねんきん定期便」を見てみよう!【9】保険料は2017年まで上がり続ける!

2011年9月9日 公開 / 2012年8月21日更新

テーマ:ねんきん

コラムカテゴリ:お金・保険


 【7】で、国民年金 http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3304/
 【8】で、厚生年金 http://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/column/3394/
 を見てきました。

 国民年金・厚生年金、いずれも保険料は2017年まで上がり続けます。
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■国民年金 毎年4月に改定されます。
 2000(平成12)年以降のみ取り上げます。
 
 1998年 4月~ 13,300円
 2005年 4月~ 13,580円
 2006年 4月~ 13,860円
 2007年 4月~ 14,100円(≒14,140円×0.997)
 2008年 4月~ 14,410円(≒14,420円×0.999)
 2009年 4月~ 14,660円(≒14,700円×0.997)
 2010年 4月~ 15,100円(≒14,980円×1.008)
 2011年 4月~ 15,020円(≒15,260円×0.984) ← 今はここです。
 2012年 4月~ 15,540円×改定率
 2013年 4月~ 15,820円×改定率
 2014年 4月~ 16,100円×改定率
 2015年 4月~ 16,380円×改定率
 2016年 4月~ 16,660円×改定率
 2017年 4月~ 16,900円×改定率 ← 平成29年です。
 

■厚生年金 毎年9月に改定されます。
 こちらも同じく2000(平成12)年以降のみ取り上げます。
 
 1996年10月~ 17.35%
 2003年 4月~ 13.58% ← ボーナスも対象になったため一旦下がりました。
 2004年10月~ 13.934%
 2005年 9月~ 14.288%
 2006年 9月~ 14.642%
 2007年 9月~ 14.996%
 2008年 9月~ 15.350%
 2009年 9月~ 15.704%
 2010年 9月~ 16.058%
 2011年 9月~ 16.412% ← 今月からここです。
 2012年 9月~ 16.766%
 2013年 9月~ 17.120%
 2014年 9月~ 17.474%
 2015年 9月~ 17.828%
 2016年 9月~ 18.182%
 2017年 9月~ 18.3% ← 平成29年です。

 厚生年金は”労使折半”ですから、実際に給与から天引きされるのはこの半分です。

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 ここで知っていただきたいのは、この間の収入に変わりがなければ
 実際の手取りは減っていくということ。


 30万円の収入を得ている人を例に考えてみましょう。
 2000年から2017年まで月収(※)が同じ30万円だったとします。

 ※ 本来は標準報酬月額または標準報酬額が正しいのですが、わかりやすく
  読みやすい内容を採用したいと考えています。ご理解ください。


 自営業で国民年金だと、
  2000年 30万円-13300円=286700円
  2017年 30万円-16900円=283100円(▲3600円)

  月3600円の差ですから、1年では▲43200円。


 会社員で厚生年金だと、
  2003年 30万円-(30万円×6.79%)=279630円
  2017年 30万円-(30万円×9.15%)=272550円(▲7080円)

  月7080円の差ですから、1年では▲84960円。


 いかがでしょうか。

 終身雇用・年功序列から成果主義へと時代は変わり、さまざまな雇用形態も生まれ
 毎年当たり前のように昇給していくことの難しさを、多くの方々が感じておられる
 のではないかと思います。 


 もっと書けば、現在の法律では2017年までのことしか決められていません。
 しかしながら、少子高齢化の道を進む日本。
 若い世代が減り、いわゆる高齢者の方々の割合がどんどん増えていく日本。
 保険料を上げるか、将来受け取る年金を減らすか、受け取るのを先にするか。
 今後、何らかの動きが出てくることは避けられそうにありません。
 どのような政策が採用されるか、先は誰にもわかりません。

 <参照ブログ記事>
 「2100年、人口3分の1の日本」読みました。
  http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/blog-entry-779.html

 ただし、間違いなく言い切れることは1つ。
 今は長生きすることがリスクの1つだと言われています。
 85歳・90歳・95歳・100歳・それ以上、これだけ長生きしたときには、
 公的年金がなければ、生きていくためのお金を貯蓄だけでカバーできる人は
 ほんの一握りです。年金制度がたいせつな仕組みであることは間違いありません。

 私は知っておくことがたいせつだと思っています。
 知ったうえで、自分なりに考えて準備することがたいせつだと考えています。


 話がそれました。申し訳ありません。

 次回からは「ねんきん定期便」の情報を基に、実際に自身の受け取る年金額の
 試算方法を説明していきます。 


 <注記>
 年金にはさまざまなパターンが存在します。
 コラムでは代表的な例しか取り上げることができません。
 気になることや確認したいことは、所轄の年金事務所へお問い合わせください。
 記録に関する正確な情報は、間違いなく年金事務所で確認できます。

 よりよい受け取り方や付随する情報等を希望されるようでしたら、
 お近くのFPや社会保険労務士さんをお尋ねください。
 その際には、私も含め相談に関しては有料が多いと思いますので
 ご留意のうえ、ご活用くださいませ。
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 ご意見・お問い合わせはこちらから。
  https://mbp-japan.com/kyoto/money-2nd/inquiry/personal/

 日々をつづった日報はブログにて。【2009年9月より毎日更新中】
  http://kyogokudemachifp.blog14.fc2.com/

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 京極・出町FP相談 ~お金にもセカンドオピニオンを~
 http://money-2nd.com

この記事を書いたプロ

伊藤俊輔

年金重視「FP相談」のプロ

伊藤俊輔(京極・出町FP相談)

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