「ねんきん定期便」を見てみよう!【11】年金を受け取るための権利
いよいよ「ねんきん定期便」の内容物を見ていきましょう。
できるだけご自身の「ねんきん定期便」を手元に見ていただきながらお読みいただくことをお勧めします。
まずは「これまでの『ねんきん加入履歴』です」を確認しましょう。
太線で囲われた下部の⑦国民年金~⑩年金加入期間合計の数字はまずは無視してください。
注目すべきは、②加入制度~⑥加入月数の一覧表です。
ここには20歳(※)から現在までの間で、
入社した日など、資格を取得した年月日と
退職した日の翌日など、資格を失った年月日に
記録の「漏れ」がないか、記載内容に「誤り」がないか確認します。
※20歳までにお勤めの期間があればその期間も記載されています。
いわゆる高卒や中卒等で企業に勤められていれば、その期間をいいます。
大卒の例を挙げてみます。
20歳になった月から国民年金(国年)の記載があり、
大学を卒業して4月に就職をしていれば、その月から厚生年金(厚年)の
記載があると思います。
この場合、3月までは国民年金、4月から厚生年金となります。
たいせつなのは「連続性」です。
上に書きました大卒の例では、国民年金だった大学を卒業して、
厚生年金となる就職するまでの記録が『ねんきん加入履歴』に
記載されていれば、間違いなく連続性があり、問題ありません。
特に注意が必要なのは次の方々です。
・転職の多かった人
・結婚して「性」の変わった人
・読み方を間違えやすい人
例:幸子(さちこ・ゆきこ)、萩原(はぎわら、×おぎわら)
転職を繰り返された経験をお持ちの場合は、
わずかな期間だったとしてもお勤めの企業での記録が
漏れなく記載されていますでしょうか。
『ねんきん加入履歴』の資料では、
20歳になってから「ねんきん定期便」の届いたときまでの記録に
”連続性”があるかどうかを確認してください。
<注記>
年金にはさまざまなパターンが存在します。
コラムでは代表的な例しか取り上げることができません。
気になることや確認したいことは、所轄の年金事務所へお問い合わせください。
記録に関する正確な情報は間違いなく年金事務所で確認できます。
よりよい受け取り方や付随する情報等を希望されるようでしたら、
お近くのFPや社会保険労務士さんをお尋ねください。
その際には、私も含め相談に関しては有料が多いと思いますので
ご留意のうえ、ご活用くださいませ。
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