「ねんきん定期便」を見てみよう!【3】誰に届くの??

伊藤俊輔

伊藤俊輔

テーマ:ねんきん


 いよいよ「ねんきん定期便」の解説に進みます。
 
 「ねんきん定期便」は2009年4月から届くようになりましたが、
 日本に住んでいるすべての方々へ届く訳ではありません。
 届くのは、国民年金・厚生年金(および共済年金)の保険料を
 払っている人(被保険者)です。
 では、それぞれの保険料を払っているのはどんな人たちでしょうか。

 まず、厚生年金は企業にお勤めの方々が対象です。
 大学を卒業してからだと多くの人は23歳の年からでしょうか。
 高校を卒業してからでも対象ですので19歳の年からですね。
 定年が60歳や65歳であればその年まで加入し、最長70歳までです。
 (企業にお勤めでも企業規模や雇用形態によっては厚生年金ではなく
  国民年金のケースもあります。)

 厚生年金ではない方々は国民年金です。
 自営業・学生・無職の方々が国民年金であり、第1号被保険者と呼ばれます。
 厚生年金でお勤めの方々に扶養されている配偶者(※)も国民年金で、
 第3号被保険者と呼ばれます。
  ※ 多くの場合は妻ですが、最近は夫もケースも。

 なお、厚生年金の保険料を支払っていれば、国民年金の保険料も支払って
 いることになっています。
 厚生年金でお勤めの方々でたまに「自分は厚生年金だから国民年金は関係ない」
 とおっしゃるケースがありますがそうではありません。
 お勤めで厚生年金対象の方々は、国民年金の第2号被保険者と呼びます。

 国民年金は20歳から60歳までの40年間が対象です。

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 保険料を払っている人(被保険者)の説明が長くなってしまいましたが
 これらの方々に対して、「ねんきん定期便」は誕生月に毎年届きます。
 私は5月生まれなので、いつも5月中旬ごろに届いています。
 ちなみに、各月1日生まれの人は、前の月に届きます。

 内容物は届く人によって異なります。
  ①50歳未満
  ②50歳以上
  ③年金を受け取っている人、かつ現役でお勤めの人
  (③の詳しい説明はここでは省略します。)
  
 2009年度は初めて届くということで、全員に”詳しい”資料。
 
 2010年度以降は、内容物が異なります。
 ・35歳・45歳・58歳の人には、2009年度と同じ”詳しい”資料。
 ・それ以外の人には、直近1年間の記録。
 

 封筒の大きさも異なります。
 次回は”詳しい”それぞれの中身を見ていきましょう。
 

 ※年金制度には例外もそれなりにあります。
  このコラムではすべてを網羅できていないことをご留意くださいませ。
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