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フロン排出抑制法対策が一般住宅でも必要なケース

倉本和幸

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テーマ:空調メンテの疑問、一答涼暖!

お住まいの間取りを要チェック

フロン排出抑制法は、業務用冷凍空調機器を対象としたものです。
ユーザーの皆さんが負うべき義務や漏えい発見時の措置手順については、
コラムで述べてきました。

業務用ということで、オフィス・一般店舗・テナントビル・工場・倉庫などの
ユーザー様向け情報とお捉えかもしれませんが、実はそうとも限らないケースがあります。

一般住宅でもフロン排出抑制法対策が必要となる場合があるのです。
そこで、まずチェックをお願いしたいのがお住まいの間取り。
リビング・ダイニング・キッチンなどの間取りがかなり広めのようでしたら、
そこに設置されているエアコンは家庭用ですか?それとも業務用ですか?

一般住宅でも業務用をご使用なら対策を

最近でこそルームエアコンの大容量タイプがありますが、
以前はバリエーション豊富な業務用で対応しているものと考えています。
そうなれば、業務的な使用でなくても、業務用冷凍空調機器ユーザー同様の義務を負うことになります。

もし該当しそうなエアコンがあれば、機器の貼付ラベルなどでメーカーと型式を確認し、
家庭用か業務用かをメーカーもしくは専門業者に問い合わせることをおすすめします。
業務用の場合、ラベルにパッケージエアコンと表記されている場合が多いので、目安にして下さい。

目視による簡易点検とその記録を

あなたのお住まいで1台でも業務用エアコンがあれば、点検が義務づけられます。
圧縮機電動機の定格出力を確認してもらわなければなりませんが、
おそらく7.5kw未満の機種がほとんどかと思われますので、
3ヶ月に1回以上の簡易点検を実施し、記録を残しておいて下さい。

簡易点検の手引きは、下記URLにてご覧いただけます。
http://www.jarac.or.jp/houkanren/dl/05Tebiki_1.pdf

平成27年4月1日施行のフロン排出抑制法ですので、
6月30日までに1回目の簡易点検をやっておけばOKです。
その後は9月、12月、3月と点検時期を意識しておいて下さい。
フロン漏えいの疑いがあれば、専門知識を有する業者へ速やかにご一報を!

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倉本和幸
専門家

倉本和幸(一級管工事施工管理技士)

株式会社京都設備

部屋や用途を正確に把握した上で、温度だけでなく、湿度、気流、空気清浄といった空調の質にまで配慮した提案を目指しています。また、空調設備の枠にとらわれない発想力で新たな価値の創造にも努めています。

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