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倉本和幸

空調設備に情熱を注ぐプロ

倉本和幸(くらもとかずゆき)

株式会社京都設備

コラム

フロン排出抑制法が禁止するエアコン不具合時の対処

エアコンの効き具合にガス圧力の影響も

暑さが身にこたえる時期に入り、エアコンを使い始める人達が増えます。
そんな時期での多く寄せられる相談に、効きが悪いとのお声があります。
これは、エアコンのフィルター掃除によって解決することがほとんどなのですが、
それでも改善しない場合、冷媒フロンの圧力が影響しているかもしれません。

エアコンを人間の体に例えますと、血液はフロンガスに当たり、
血圧管理をきちんとしないと体調悪化につながるように、
ガス圧管理ができていないと冷暖房能力に悪影響を及ぼします。
もしかすると、フロンの漏えいの疑いも考えられるのです。

前回コラムでご説明した簡易点検は、
業務用冷凍空調機器の健康予防チェックであり、3カ月に1回以上実施することになりますが、
万が一そこで漏えいを見つけたときは対処手順を理解しておく必要があります。

修理なきフロンの繰り返し充填は原則禁止

効きが悪いとの不具合を受けて点検した結果、ガス不足が原因と判明した場合、
単純に不足分のガスを充填すればそれでよいと、あなたはお考えになるかもしれません。
しかし、フロン排出抑制法では認められません。フロンの繰り返し充填は原則禁止です。

ガスが不足しているということは、どこからか漏れているということです。
漏えい箇所の特定・修理をしないまま充填すれば、
エアコンの症状は一時的に改善するかもしれませんが、
同じ症状を再び引き起こす可能性があるばかりか、
充填したフロンをまたもや大気へ排出することになってしまいます。

従って、適切に対処できる専門業者を速やかに選び、依頼することが不可欠です。

漏えい点検・修理はきちんと手順を踏んで

フロン漏えい点検として、
まずは目視による冷媒系統全体の外観点検を行います。油汚れ・局所的な凍結・
著しい腐食・着霜・漏れの痕跡・機器の損傷・冷媒液面低下・溶栓の変形などを確認します。
次に、間接法による点検です。圧力・温度・電流といった運転中の状態値、運転記録などから
総合的に漏えいの有無を診断します。
そして、直接法による点検です。漏えい箇所を特定するためのピンポイント点検になります。
発泡液法・電子式漏えいガス検知法・蛍光剤法などの方法によって、漏えいを確認します。

漏えい箇所を特定できたら、修理に移ります。
フロン排出抑制法を遵守した冷媒回収作業を行い、
振動・伸縮・腐敗などによる機器や配管の損傷防止対策を図った漏えい修理をして、
気密試験・加圧漏えい試験・真空試験により漏れがないか確認します。

最後に、点検修理結果の記録です。
作業年月日・点検実施者・初期充填量・漏えいの有無・漏れ原因と処置・回収量・充填量などを記録し、
履歴管理を行います。
冷媒漏えい点検整備記録簿に関しては、作業を担当した専門業者にアドバイスしてもらうと良いでしょう。

法律の施行に伴い、漏えい時の対処手順はきちんと理解しておいて下さい。
皆さんが法令遵守の中で、業務用冷凍空調機器を心地よくご使用いただけることを願っております。

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