銀行のカードローンの危うさ

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:時事ネタ「それ以外」

昨日の某局のテレビ番組で,銀行のカードローンの貸出残高が拡大しているという話がありました。

そして,その結果かどうかはハッキリとはしませんが,2016年の自己破産の申立件数は,12年ぶりに増加したそうです。

私の仕事でも,当然,自己破産の事件取扱いはしています。

そして,確かに,実感として

「消費者金融系からの借入よりも,銀行系及びクレジット系の借入が増えている」
(そして,テレビ番組でも言っていましたが,銀行の借入を消費者金融が保証しているケースも多く,最終的な債権者は消費者金融となることも多いです)

「2016年の自己破産の事件数は,ここ数年では多かった」

ということがあります。

テレビ番組でも言っていましたが,「銀行系だから」と安心せず,「借金は返すことができるかどうか」ということをよく考えて利用することが大切です。

つまり,銀行系と言っても,その多くは金利が10%前後以上であり,その返済の困難さは,消費者金融系と全く変わりありません。
一方,「銀行系だから安心」みたいな気持ちもあってか,カードローンの利用が進み,借入額が膨らんでいってしまう例を私の担当した事案でも何件もみています。

これからのことは,以上の注意でしていただくとして,今どうしようもない状態になっている方は,できるだけ早く,弁護士などの専門家にご相談ください。

自己破産も含めて,解決できる可能性は十分にあります。

変な考えだけは起こさないでください。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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