セカンドオピニオンの大切さ

笠中晴司

笠中晴司

テーマ:交通事故理論

「セカンドオピニオン」

文字通りに訳すれば,「第2の意見」です。

転じて,医療行為につき,「より良い治療法を見出すために,主治医以外の医者からも聞く意見」(広辞苑)という意味で使われることが多いと思います。

そして,医療における医師以外でも,依頼している専門家以外の第2の専門家の意見を聞くという意味で使われるようになってきています。

それは,弁護士についても,同様です。

ただ,私の職業である弁護士については,ある弁護士に依頼をした後,さらに依頼した事件の手続がある程度進んでからのセカンドオピニオンというのは,かなり難しいというのが実感です。

もちろん,事件がある程度進んだ段階(たとえば,裁判がすでに始まっているような段階)でも,セカンドオピニオンを求められれば,事件の現状をお聞きして,私なりの意見を言うことは可能です。

しかし,事件がある程度進んだ段階からの軌道修正というのはかなり困難であることがほとんどです。

というのは,特に,裁判等が開始されている場合は,すでに裁判所に,その「事件の目途」(ある程度の結論)がつけられている場合も多く,それを担当する弁護士が交替したからと言って,軌道修正することは,よほどのことがない限り,無理です。

ですので,弁護士の「セカンドオピニオン」は,できれば,事件を依頼する前に,求めるようにしていただければと思います。

正直なところ,弁護士と言っても,その対応は様々であり,意見が異なることはありますので,事件を依頼する前に「セカンドオピニオン」を聞くことはとても有益だと思います。

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笠中晴司
専門家

笠中晴司(弁護士)

丹波橋法律事務所

大学卒業後,民間企業(地元銀行)で10年間勤務。その後,志をもって弁護士を目指し,弁護士になってから丸17年の経験を積みました。経験に基づく,バランス感覚は,他の弁護士より優れていると自負しています。

笠中晴司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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