伝わる人の『返し方』

研修の受講者さんに、
「さすが関西人。流暢に喋りますね」
と言われました。
私は関西人の中でも喋りは下手なほうのような気がする。
私よりも、口から生まれたような人がいっぱいいるから。
人には、空気感があります。
以前、空気感に関する投稿をした時に、よくわからないというコメントがありましたが、空気感のようなものとは無縁の方も確かにいます。
ただ、多くの人は感じたことがあるはずです。
家族や会社の同僚上司部下で、なんとなく今日は機嫌が悪そうだなとか、なんだか声かけにくい雰囲気だなとか、感じたことが。
本人は「機嫌が悪い」とか「話しかけるな」とか言っているわけではないが、周囲は明らかにそう感じる。
逆に、機嫌が良いも同じ。
こういうのを空気感と言います。
以前私が1on1で関わった方に、とても仕事ができて、真面目で責任感も強く、社長の信頼も厚い管理職の方がいました。
ただ、その方が事務所で仕事をしていると、すごくピリついた雰囲気になる。
その人がいくら仕事がはかどっても、他の人はいやーな雰囲気で、仕事が進まない、ミスも出る。
すると、管理職の出す空気感がさらにピリつく。
それにより、他の人のパフォーマンスがさらに落ちる。
つまり、その管理職の人が一生懸命仕事をすればするほど、全体の生産性が下がる。
もちろん、管理職の方は普通に仕事をしているだけです。何も悪くありません。
他のスタッフも、手を抜きたいわけじゃない。
誰も悪くないのに、生産性が上がらない。
誰も悪くないのに、生産性が上がらないから、対策を打とうとして、注意したり指摘したり指導したりを強化する。
その結果、さらに空気が悪くなり、さらに生産性が下がる、という悪循環が起きていました。
私が1on1でやったのは、その管理職の方が楽しく仕事ができるように関わること。
私との1on1で楽しい気持ちになってもらい、その状態で事務所に戻る。
最初の頃は、1on1で多少笑顔になっても、事務所に戻ったら仕事モードに切り替わるので、大きな変化はなかったですが、
何度か回数を積み重ねるうちに、上機嫌のまま仕事をするようになり、事務所の雰囲気が変わってきた。
気づけば、何も指導はしていないのに、ミスがなくなり、全体の生産性が上がってきた。
雰囲気、空気感が変わるだけで、会社の生産性が上がったんです。
これは不思議な現象ではなく、ちゃんとロジックがあります。
ピリピリ空気感を出していると、周囲ははなしかけにくくなります。
そうなると、情報共有や報告、相談がしにくい。
ほんとは相談したほうがいいけど、話しかけづらいし、まぁいいかと思ってしまう。
その結果、ミスが起こる。
イイ空気感で仕事をしていると、周囲が話しかけやすいので、報告や相談しやすくなる。
なので、ミスが起こりにくい。
とても単純なことなんですが、それに気づかず、悪い循環に陥る組織は少なくありませんし、
雰囲気を変えろと言われても、抽象的過ぎて、具体的な行動ができないので、何も変わりません。
空気感とは、それだけシンプルであり、難しいもの。


