目標設定
「普通」とか「常識」って、私たちはよく使います。
「これくらいできて普通でしょ?」
「常識的に考えてわかるでしょ?」
だいたい、他人の言動を見たり聞いたりして、自分の考えに合わなかったり、腑に落ちないときに使います。
まったくどうでもいい話ですが、例えば、
土用の丑の日ってありますよね?
毎回、土用の丑の日には私は鰻が食べたくなります。
「土用の丑の日=鰻を食べる」
が私にとっては「普通」です。
ところが、妻にとっては、それは普通ではない。
じゃあ、私はどうする?
「土用の丑の日に鰻を食べるのは常識でしょ?」
って、妻を説き伏せる?
言っても聞き入れてくれないから、カゲで批判する?
無理やり鰻を食べさせる?
無視して1人で鰻を食べる?
おそらく、どれも妻との関係がうまくいかない。
だったら、
相手の「普通」を話してもらい、
私の「普通」を伝え、
どうするのがお互いのためにいいか話し合わない?って伝えたらどう?
で、お互いが納得できるポイントを見つけて、それを実行すれば、イイと思わない?
夫婦、親子はもちろん、職場の人間関係にも通じる話です。
生まれてから現在に至るまで、まったく違う人生を歩んできた者同士が、
家庭や職場という一つのコミュニティに集っています。
違う経験をすれば、価値観は絶対的に異なります。
「普通」や「常識」が違って当たり前です。
良い人間関係を築きたくない、壊れていいなら、前者のアプローチでもいい。
一緒にいるなら、一緒に仕事するなら、コミュニティを良くしたいなら、
後者のアプローチのほうがいいと思うけど、どうですか?
これが、アドラー心理学の「目的論」という考え方です。