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コラム

相手が何をするか、ではなく、自分が何をするか

2023年2月4日

テーマ:組織改革

コラムカテゴリ:ビジネス

あるとき、8歳の息子のカバンを整理していた妻が、小さく折り畳まれた複数枚の紙を見つけ、

「これ何?要るの?要らんの?」

と息子にたずねた。

息子は「要らん」と一言。

その言葉を受けて、妻がその紙を握りつぶした瞬間、
息子が烈火のごとく怒った。

「学校持って行くのにぐちゃぐちゃにしたらあかんやん!」

と。

どうやら、息子の言葉は「今は必要ない」という意味だったらしい。

そのあとは、妻も息子もケロッとして、何事もなかったかのようにしているので、私は関与しない。

とはいえ、この手のやりとりでの行き違いは、職場でもありますよね。

お互いもう少し丁寧に、受け手目線で言葉を使っていたら、もめないのに・・・

そんなこと多々あります。

信頼関係があれば、多少の行き違いがあってもどうにかなります。

それがないと、本当に些細な行き違いで、ケンカになったり、

どちらか、もしくは両方が不快になり、互いに陰口合戦になってしまう。

よく、信用と信頼が比較されます。

「信用」は、相手を信じるのに条件がつく。

住宅ローンやカードでお金を借りる際の、融資の信用情報審査がまさにそう。

条件をクリアしたら信用して融資するけど、クリアしなかったら融資しない。

それに対して、「信頼」は、掛け値なく相手を信じること。

すべてとは言いませんが、親子関係などは条件をつけなくても信じますよね。

「すべてとは言いません」と書きましたが、親子だから必ず信頼関係があるというわけでもない。

やはり、信頼関係は「築く」もの。

家族だろうが、職場だろうが、築こうと思えば信頼関係は築けるし、
努力しなければ信頼関係なんて自然発生しない。

大事なのは、「歩み寄る一歩」が踏み出せるかどうか。

相手が歩み寄るかどうかは、相手の問題。

自分が歩み寄るかどうかは、自分次第。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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