笑顔で楽しむこと

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

少し前に、TikTokでトータルテンボスの藤田さんの話が紹介されていました。

高校野球の監督さんの指導方針についてのお話。

野球やその他のスポーツに限った話ではないですが、
昔から「歯を食いしばって努力する、苦境を乗り越える」というのが美徳とされてきました。

もちろん、それにより成功した人もいれば、残念ながら結果は得られなかったけど、その経験を後に活かす人もいます。

それはそれで素晴らしいことなので、否定する必要はありません。

ただ、その経験をしてきた人にとって、自身が思うレベルの努力をしない人に、

「その程度の努力じゃダメだ。もっと頑張れ」

と指導しても、指導される側からすれば、苦しさしかない。

結果、本来の力を発揮できない人もいます。

厳しい指導が当たり前だった時代に、ある高校の野球部は、勝てなかった。

そこで、監督が指導したのは、

「笑顔で楽しむ」こと。

当時の世間の常識とは真逆の指導方針で、その高校はどんどん勝ち進むようになります。

そして迎えた決勝戦。

相手は強豪校、甲子園の決勝という晴れ舞台、緊張からか、それまでとは違い、一方的に点を取られる展開。

0対8で迎えた最終回。

監督は、選手を集め円陣を組みます。

そこでの監督の話は、

「気づけば、この試合、笑顔で楽しめてないな。最後くらい笑顔で楽しんでこい」

でした。

そう言われて送り出された選手達は、絶体絶命の局面でありながら、一人一人笑顔でバッターボックスに入ります。

追い詰められているはずのチームの選手が笑いながらバッターボックスに立っているのを見て、
逆に、余裕なはずのピッチャーが焦り始めます。

「こいつら、負けてるのに、なんで笑ってるの?」

相手ピッチャーは、見る見るうちに余裕がなくなり、調子が狂い、ファーボールを出して、打たれるを繰り返し、
気づけば、大逆転サヨナラ。

楽しんだ結果、日本一になっちゃった。

「たまたまでしょ?」

という方もいます。

もちろん、そうかもしれませんし、
どっちが良いか悪いかでもありません。

何か変化させたいことがあるなら、行動すること。

さらに、
プラスの未来を描いて、それに近づく選択をすること。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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