4つの「無」
批判、批評、否定
多くの人は、これらを「人からされる」のはイヤですが、
「人にする」のにはあまり抵抗がない。
さらに、「人にしている」自覚がない。
なので、そんな人を見て、
「人の批判ばかりするのは良くない」
と、相手を否定する。
多くの人がやっていることです。
私もやってしまいます。
「良くない」ということは多くの人が理解しているのに、どうしてやってしまうんでしょう?
それは、自分のことは見えていないけど、他人のことはよく見えるから、
人は、他人の欠けているところ、足りないところ、間違っているところがよく見えるから、
そして、他人の間違いを改善させようとするから。
他人を批判する人の言動を止めようとすると、その人を否定してしまう。
なので、改善するためには、やめさせようとしない。
「それじゃあ、何も変わらないよ」
と思いますよね。
じゃあ、どうするのか。
自分が、他人の否定批判をやめる。
他人を否定批判している人を見ても、その人を否定しない。
「だーかーらー、それじゃ変わらないんだって」
と思いますよね。
いや、変わりましたよ、あなたが。
誰かが批判するのを、あなたが批判して、そんなあなたを他の誰かが批判する、という批判ループを、
あなたのところで寸断するだけでも、変わるじゃないですか?
「いや、それでも、あの人は批判し続けるじゃないか」
と思いますよね。
そうかもしれません。
とはいえ、その人が批判しているからって、あなたも他人を批判する必要はまったくないですよね。
他人がどうしようと、あなたがするかしないかは、あなた自身が決められるんです。
これを、アドラー心理学では、主体論といいます。
「でも、そう簡単に変えられない」
と思いますよね。
そう、今までやってきた習慣は簡単には変わりません。
まずは、他人を批判否定している自分に気づくこと。
「あっ!今、Aさんを否定しちゃったなぁ」
と気づくこと。
そして、そんな自分を否定せず、受け入れること。
「Aさんのあの言葉に反応しちゃったなぁ。あの言葉は嫌いなんだよね、だから反応しちゃったんだね」
と、批判否定した自分に共感してあげる。
そうすることで、意識していることと、無意識を統合していく。
無意識(反射的)に批判否定している自分を、意識する。
「意識的にできることは、意識的にやめられる」
なので、気づいて、受け入れて、手放す。
その手順で、他人を批判否定するのをやめることができます。
気が向いたらやってみて



