自分自身のフォーカスを変えるために

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

とある施設から研修に関する問合せがあり、近くなので直接お話をうかがおうと思い、
いつものようにバイクで訪問。

その施設のすぐ近くで、人が何人か周辺にたむろしているクリニックがあった。

「コロナワクチンかな?」と思って少し様子を見ていると、PCR検査のために待っていることがわかった。

なるほど、外で待たされているのね。

まぁ、他の患者さんと同じ待合室には入れないから、仕方ないことかぁ、と思いながら見ていると、

看護師さんが、クリニックの裏口から出てくる。

「熱ある人?どっち?」

と、まくし立てるように女性に聞いている。

明らかに苛立っている感じ。

「保険証持ってきた?」とたずねる看護師さんに、その女性は、

「マイナンバーカードで・・・」

と答えているところに、食い気味で

「無理!保険証ないの?電話で、持ってくるように伝えてますよね?」

と、凄い剣幕でまくし立てる。

女性は、

「ごめんなさい、どうしても見つからなくて。」

と申し訳なさそうに伝えるが、看護師さんは

「保険証なかったら無理やからね!」

と。女性は

「わかりました・・・帰ります」

と言って、帰っていきました。

見ていてかわいそうに感じましたが、看護師さんの立場や、ルール、現状も理解できるので、黙ってました。

日ごろコミュニケーションの研修をして、「フォーカスの当て方も変える」ということを伝えていますが、
その大前提として、自分自身がイイ状態でいることが重要になります。

切羽詰まった状況や、焦っているとき、疲れているとき、落ち込んでいるとき、嫌なことがあったとき、病気のとき、忙しいとき、
そんな状態のときに、

「こんな視点もあるよね」

「そんなふうに思う人もいるよね」

なんて思えないし、

そう思えない自分にダメ出しすると、さらに状態が悪くなる。

なので、私がマントラ(呪文)のようにいつも自分に言っているのは、

「空気感最優先」

相手の立場を考えてあげられなかったり、
キツイ言い方をしてしまったり、
相手をジャッジしてしまったり、
そんな時だってあります。

もちろん、そういうことは無いほうがいいけど、もしそうなってしまったら、
そんな自分にダメ出しするのではなく、
そんな自分にオッケーを出してあげるほうが、空気感が良くなる。

空気感が良くなると、フォーカスを変えやすくなる。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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