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コラム

アドラーの「横の関係」

2022年7月16日

テーマ:組織改革

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 人材育成 研修企業研修

少し前の話。

妻が熱を出したと連絡があり、
早めに仕事を切り上げ、家事をしに帰る。

熱と言っても微熱レベル。

私が帰宅した頃には平熱に戻っていて、熱以外の症状はまったくないとのことでしたし、
周辺にPCR検査できるところもないので、とりあえず自宅内隔離で一晩様子を見ることに。

日頃お母さんと寝ている息子ですが、久しぶりに私と寝ることに。

私の寝室は、妻+息子の寝室と別になっていて、仕事場を兼ねています。

なので、21時就寝の息子に合わせて、強制的に業務終了。

妻が風邪をひいた時くらいしか一緒に寝ないので、前回がいつだったか覚えてないくらい、久しぶりでしたが、
あらためて、大きくなったなぁ、と感じました。

前回は、2人で私の布団に入っても余裕があったのに、
今回は明らかに狭い。

私が、アドラーの教えやコーチングコミュニケーションを人に教えることができるようになったのは息子のおかげと言ってもいい。

大学で専門的に研究されている偉い先生や、
何十年も実践経験のあるコーチとは違い、私にはそこまで圧倒的な「下地」はありません。

職場や顧問先での実践はもちろんですが、
自分自身と息子との関わりの中でも積極的に実践してきて、関係を大きく変えることができたからこそ、
自信をもって人に伝えることができる。

アドラーの言う「共同体感覚」ですが、実は現代のどの学者も、正確に解説できていない、と言われています。

アドラーは1900年前後に生きた人です。

彼の残した書物には、何度も何度も「共同体感覚」という言葉が出てくるものの、
それが一体何なのかについては、自身の言葉で解説されていない。

なので、のちの学者が「こういうことではないだろうか」と解釈しているだけで、
本当は何が正解かはわからないままです。

広く言われているのは、「横の関係」

上から評価判断分析するのではなく、横から貢献に感謝する。

私自身、息子と横の関係になっているからこそ、それがなんとなく理解できているように思います。

息子に感謝し、
布団の上を縦横無尽に転がり回る寝相の息子のために、一晩布団の下のほうで小さくなって寝た私でした。

あっ!ちなみに、妻は全然大丈夫でした。

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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