「仕方ない」は自分目線の自分都合

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

細かいことが気になる性質でして、

「人が話している時に、スマホいじるな!」

と叱責している人が、他の人が話している時にスマホをいじっているのを見ると、

「やっちゃってるなぁ」

と、思ってしまいます。

他にも、

挨拶しろって言う人が、挨拶しないとか、

とても気になります。

もちろん、私自身もそういうところがないか、と言われれば、あるかもしれない。

ただ、めちゃくちゃ意識はしています。

特に、責任ある立場の人は、周りから見られています。

「人には注意するくせに、あんたはできてないじゃないか」

って思われます。

日本の縦社会が良いか悪いかは別にして、部下は上司を見ています。

今でこそ、アドラーの「横の関係」を心がけているので、立場とかはあまり気にしなくなりましたが、

以前は、

「上司は、部下を注意するなら、自分自身が率先して律するべし」

というのがポリシーだったので、部下に注意したことは、絶対に自分はやらない、
と心に決め、常に俯瞰目線の私が私を監視していました。

そこには、一切の例外はなし。

「こういうときは仕方ない」

と、自分は思っても、部下にはその事情は見えないから、部下の目には「できていない」としか映らない。

今はどうかと言えば、たぶん基本的なところは変わってないので、
「注意するなら、自分は絶対にやらない。例外はない」
です。

でも、そもそも注意しなくなった。

「注意する」ことにあまり重きを置いていないから。

相手の、変えたい行動を注意すれば、その場は修正するかもしれない。

でも、時間が経てば、また同じことをやっちゃう。

なら、注意すること自体にあまり効果はない。

相手が気づき、自ら変えようと思わない限り、変わらない。

それを、何度も何度も注意して、そのたびに相手も自分も嫌な気分になるのって、誰も得をしない。

だったら、

「相手がどうかは関係なく、自分は気をつけよう」

「自分が気をつけているのを見て、相手が何か感じてくれたらいいな」

「どうしても気になるなら、しっかり時間をとって話そう」

というほうがいい、と私は思います

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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