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コラム

マイナス感情・マイナス思考・マイナス発言

2023年1月9日

テーマ:組織改革

コラムカテゴリ:ビジネス

マイナス感情、マイナス思考、マイナス発言がまったく出ない人は滅多にいません。

自分はそんなことない、って思っていても、周りから見れば、「それ、マイナス発言」ということも多々あります。

ポジティブな人も、ネガティブ思考の人を見て、「ポジティブに考えようよ」と言うと、
結果的に、言われた人からすれば、否定されたことになるので、マイナス発言です。

大事なのは、マイナス感情・思考・発言にならないこと、ではありません。

「◯◯してはいけない」と思えば思うほど、脳は◯◯を意識します。

「皆さん、ライオンを思い浮かべないでください」

と言われたら、ライオンが頭に浮かぶんです。

じゃあ、「ポジティブになれ」ならいいのかと言うと、そうでもなくて、

「マイナス思考になるな」がダメなら、「プラス思考になれ」ならオッケーと思うかもしれませんが、

「プラス思考、ポジティブ思考になれ」は、今現在そうできていないことを、脳が認識しているので、
「マイナス思考になるな」と同じになってしまいます。

じゃあ、どうしたらいいの?

まずは、「マイナス思考になってるなぁ」と、自分の状態に気づき、受け入れること。

マイナス思考になっている自分をありのまま受け入れる。

否定しないこと。

なんなら、脳内で自分自身がコーチとクライアントになり、脳内セッションしちゃう。

「何があったの?」

「◯◯があって、上司にこんなこと言われて、落ち込んでる」

「そっかぁ。そんなこと言われたら落ち込むよね」

と、できる人はとことん自分に寄り添ってあげる。

脳内会話までできないよって人は、自分の状態を否定せず、ただひたすら落ち込む。

福祉業界で援助職をしている人、カウンセリングをしている人は、
「傾聴」「受容」「共感」という言葉をご存知だと思います。

これは、さまざまな喪失感をもつ「要援助者」へのアプローチの基本であり、
このアプローチが、要援助者が前を向いて生きていくために最も大切だからこそ、今も昔も私たちの仕事の原点なわけですが、
このアプローチ、自分自身にも使えるんです。

自分で、自分の声を聴き、気づき、
自分を受け入れ、否定せず、ただ寄り添う。

それが、自分自身が前を向いて歩み出すための有効なアプローチです。

#コーチングコミュニケーション
#社員研修
#介護 #障害福祉
#傾聴 #受容 #共感

この記事を書いたプロ

太田英樹

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹(株式会社インサイトハウス)

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