3対1の法則とチームパフォーマンス
レジリエンスとは?
「レジリエンス(Resilience)」とは、困難な状況や強いストレスに直面したときに、ポキッと折れてしまうのではなく、しなやかに適応し、「跳ね返す力」や「回復力」を指す言葉です。
元々は物理学で「弾力」を意味する言葉でしたが、現在は心理学やビジネスの分野で「心のしなやかさ」として注目されています。
レジリエンス力は後天的に高められる
レジリエンスは生まれ持った才能ではありません。日々の意識やトレーニングによって、誰でも後天的に高めることが可能です。
レジリエンスを高める具体的な方法
レジリエンスを鍛えるには、思考のクセを修正し、自己基盤を整えることがポイントです。
・「ABC理論」で捉え方を変える
出来事をどう解釈し、その結果どう感じたかを分析します。ネガティブな解釈のクセに気づくだけでも、感情をコントロールしやすくなります。
・自己効力感(セルフ・エフィカシー)を高める
「自分ならできる」「なんとかなる」という感覚です。小さな成功体験を積み重ねることで育ちます。
・ソーシャルサポートを活用する
一人で抱え込まず、信頼できる友人や同僚、専門家に相談できる「つながり」を確保しておくことも重要な戦略です。
・マインドフルネスを取り入れる
瞑想などを通じて「今、ここ」に集中する訓練をすることで、感情の荒波に飲み込まれにくくなります。
レジリエンスを高めるメリット
| 項目 | 効果 |
| メンタル面 | ストレス耐性が向上し、うつ病や燃え尽き症候群の予防になる。 |
| パフォーマンス面 | 失敗を恐れずに挑戦でき、ミスをしても素早く立ち直って再開できる。 |
| 対人関係 | 感情の起伏が安定するため、周囲とのコミュニケーションが円滑になる。 |
| キャリア形成 | 変化の激しい時代において、環境の変化をチャンスと捉え適応できる。 |
レジリエンス・セルフチェック
以下の質問に対し、「はい」か「いいえ」で答えてみてください。
1.失敗したとき、「なぜダメだったか」より「次はどうするか」を先に考える。
2.困ったときに「助けて」と言える相手(友人・家族・同僚など)が一人以上いる。
3.自分の長所や、これまでに乗り越えてきた経験を具体的に挙げられる。
4.予想外のトラブルが起きても、「なんとかなるだろう」と思える。
5.感情が乱れたとき、深呼吸や散歩など自分なりのリラックス法を知っている。
6.他人の評価よりも、自分の努力やプロセスを大切にできる。
7.「完璧主義」ではなく、「だいたいOK(最善を尽くした)」で納得できる。
8.変化に対して「不安」よりも「好奇心」を抱くことが多い。
9.1日の中で、短時間でも自分の好きなことに没頭する時間がある。
10.自分の弱点や苦手なことを、否定せずに受け入れている。
結果の目安
「はい」が8〜10個:レジリエンスが高い状態
しなやかな心を持っています。今の習慣を大切にしつつ、周囲をサポートする余裕もあるでしょう。
「はい」が5〜7個:標準的な状態
バランスは取れていますが、強いストレスが重なると少し疲れが出るかもしれません。苦手な項目を意識的にケアしてみましょう。
「はい」が4個以下:レジリエンスが低下気味
心が少し硬くなっているか、お疲れかもしれません。まずは「休養」を優先し、小さな成功体験を数えることから始めてみてください。
このチェックは「能力の低さ」を測るものではなく、「伸びしろ」を見つけるためのものです。例えば、2番が「いいえ」なら「相談相手を見つける」、5番なら「リフレッシュ法を探す」といった具合に、具体的なアクションに繋げることが大切です。




