見えない問題が問題です!
ラグビーにおける「自律」と企業経営
厳格な規律を遵守する一方で、ラグビーは高度な「自律」が求められるスポーツでもあります。試合中は監督からの指示は届かず、選手はグラウンド上で瞬時に状況を判断し、最善の選択を自ら下さなければなりません。
状況判断と臨機応変な対応
ラグビーでは相手の防御ラインの崩れ、味方選手の走り込みなど、刻々と変化する状況を読み解き、パス、キック、ランなど多様な選択肢の中から最適なプレーを選択する必要があります。これは企業における市場の変化、顧客ニーズの多様化、競合の動向などに対応する臨機応変な対応力に他なりません。マニュアル通りに動くだけでは変化の波に取り残されてしまい、社員一人ひとりが市場の状況を自ら分析し、顧客にとって最善の提案を自律的に判断する力が求められると言えます。
信頼に基づく自律性の確保
ラグビーにおいて選手が自律的な判断を下せるのは、チームメイトへの深い信頼があるからです。パスを出せば確実に受け取ってくれる、タックルに入ればフォローしてくれるという信頼関係がなければ、思い切ったプレーはできません。企業においても上司が部下を信頼し、権限を委譲することで、社員の自律性が育まれます。マイクロマネジメントは社員の成長を阻害し、創造的なアイデアを摘み取ってしまいます。
「学習する組織」の構築に向けた規律と自律の融合
ラグビーの強さは規律と自律が対立するものではなく、相互に補完し合う関係にあると言えます。強固な規律があるからこそ、選手は安心して自律的な判断を下すことができ、その自律的な判断の積み重ねが組織全体の学習と進化を促します。
※次回に続きます。
「ラグビーから学ぶ組織論①」はコチラから




