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「スラムダンク」に学ぶチームの成長プロセス

森田祐司

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テーマ:チームビルディング


チームが成長しチームとして機能するための5段階

タックマンモデルはチームが「形成」されてから「成果を出す」状態になるまでの成長過程を5つの段階(形成期・混乱期・統一期・遂行期・散会期)に分けて解説しています。

漫画『スラムダンク』の湘北高校バスケ部が、バラバラの状態から最強の山王工業に挑むまでの過程は、まさにこのモデルの教科書のような展開です。

1. 形成期(Forming):チーム結成
メンバーが集まり、お互いの出方を探っている状態です。

スラムダンクでの場面:
インターハイ予選前の、桜木、流川、赤木、そして宮城、三井が揃った直後の状態です。まだ個々の能力は高いものの、お互いのプレイスタイルや性格を深く理解しておらず、コート上でもバラバラに動いています。

2. 混乱期(Storming):衝突と対立
本音が出ることで、意見の食い違いや「誰がリーダーか」「誰がエースか」といった対立が表面化する時期です。

スラムダンクでの場面:
流川と桜木の激しい対立や、三井の復帰当初のぎこちなさなど。また、合宿や練習試合で「自分勝手なプレー」が目立ち、チームとしての課題が浮き彫りになる時期です。陵南との練習試合などで、個人のエゴがぶつかり合っている状態がこれにあたります。

3. 統一期(Norming):役割の確立
共通の目標(「全国制覇」)に向けて、お互いの強みを認め、チームとしての「勝ちパターン」やルールが見えてくる段階です。

スラムダンクでの場面:
インターハイ予選の翔陽戦や陵南戦。「ゴール下は赤木と桜木」「外角は三井」「切り込み隊長は宮城」「エースは流川」と、自分の役割と仲間の強みを信頼し始めた状態です。安西監督の「君たちは強い」という言葉を全員が信じ始め、チームに一体感が生まれます。

4. 機能期(Performing):最高の成果
チームが成熟し、指示がなくても個々が状況判断して高いパフォーマンスを発揮する、いわゆる「ゾーン」に入った状態です。

スラムダンクでの場面:
山王工業戦の後半。 流川がパスを使い始め、三井がフラフラになりながらも「静かにしろ、この音が俺を蘇らせる」と3Pを決め、赤木が自分の限界を認めて泥臭くスクリーンをかける。そして最後に、犬猿の仲だった桜木と流川がパスを通し合い、決勝ゴールを決めて無言でハイタッチを交わすシーン。 チームが完全に一つになり、個の力の合計以上のパワーを発揮しています。

チーム状態診断チェックリスト

直近1ヶ月のチームの様子を思い浮かべながら、最も当てはまる項目が多いセクションが、現在のチームの現在地です。

形成期 (Forming)
・メンバーがお互いに遠慮しており、発言がどこか「よそよそしい」
・会議では沈黙が多く、リーダーの指示を待つ傾向がある
・チームの目標は知っているが、自分の役割との繋がりを実感できていない
・失敗を恐れて、無難な行動や発言を選びがちである

混乱期 (Storming)
・意見の食い違いや、ちょっとした対立(イライラ)が表面化している
・「なぜあの人はああなのか」といった個人への不満が出始めている
・やり方やルールの細部について、議論(衝突)することが増えた
・自分のやり方に固執し、他人の領域に踏み込むのを嫌がる傾向がある

統一期 (Norming)
・お互いの得意・不得意がわかり、「ここは〇〇さんに任せよう」という信頼がある
・チーム独自のルールや共通言語ができ、阿吽(あうん)の呼吸が生まれ始めている
・個人の目標よりも、チームの目標達成を優先する意識が強まった
・建設的なフィードバック(改善提案)を素直に受け入れられるようになった

機能期 (Performing)
・細かい指示がなくても、各メンバーが状況を見て自律的に動いている
・困難な課題に対しても「どうすれば解決できるか」と前向きな議論が自然に起きる
・メンバー同士が互いに刺激し合い、期待以上の成果(相乗効果)が出ている
・リーダーがいなくても、チームのパフォーマンスが落ちない

チームは「混乱期」をネガティブに捉えがちですが、スラムダンクの湘北もそうだったように、混乱期を乗り越えない限り、最強の「機能期」には到達できません。 このチェックリストの結果、あなたのチームはどのセクションに当てはまりそうか考えてみて下さい。

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森田祐司
専門家

森田祐司(人材開発・組織活性化専門コンサルタント)

株式会社キャリアリーダーシップラボ

経営課題の解決と人材育成の知見を有し、人と企業の成長を促す多彩なプログラムで実践的な研修を実施。ビジネスススキルの習得やチーム力強化のほか、企業ごとの人材開発戦略を構築するコンサルティングも

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