企業研修は「意味がない」「効果がない」のか?
プレイングマネージャーはハードな役職
プレイングマネージャーという立場は、自身のプレイヤーとしての成果と、チームの管理・育成という2つの責任を負う非常にハードな役職です。
すべてを自分で抱え込んでしまうと、チーム全体のパフォーマンスが停滞するだけでなく、マネージャー自身のパンクを招きます。そこで鍵となるのが「権限移譲(デリゲーション)」です。
プレイングマネージャーが権限移譲するメリット
1. マネージャー自身の「余白」の創出
日常的な実務を部下に任せることで、マネージャーにしかできない「中長期的な戦略立案」「トラブルへの即応」「組織改善」に充てる時間を確保できます。
2. 部下の成長とモチベーション向上
責任ある仕事を任されることは、部下にとって「信頼されている」という実感に繋がります。自ら意思決定を行うプロセスを通じて、視座が高まり、次世代のリーダー候補が育ちます。
3. チーム全体の生産性向上
マネージャーがボトルネック(承認待ちの停滞)になることを防げます。部下が現場で判断できるようになれば、意思決定のスピードが上がり、変化に強い組織になります。
権限移譲の具体的な5ステップ
ステップ1:切り出し(タスクの選別)
まずは、自分が抱えている仕事を棚卸しし、以下の基準で「任せるもの」を決めます。
・定型化されている仕事: 手順が決まっているもの。
・部下の成長に繋がる仕事: 少し背伸びをすれば達成できそうなもの。
・自分がやる必要がない仕事: マネージャーの専門性が必須でないもの。
ステップ2:適任者の選定と説明
部下の現在のスキル、キャパシティ、今後のキャリア意向を考慮して担当者を決めます。
・「なぜあなたに任せるのか」という期待を伝えます。
・「目的(ゴール)」と「裁量の範囲」を明確にします(どこまでは独断で良く、どこから相談が必要か)。
ステップ3:合意とリソースの提供
一方的に押し付けるのではなく、相手が納得して引き受けられる状態を作ります。
・必要なツール、予算、情報へのアクセス権を与えます。
・失敗してもマネージャーが最終責任を取ることを伝え、心理的安全性を確保します。
ステップ4:マイルストーンの設定(放置しない)
「任せたら最後、完成まで見ない」のは放置です。
・定期的な1on1や進捗報告のタイミングをあらかじめ決めておきます。
・「やり方」に口を出しすぎず、「結果」にフォーカスして見守ります。
ステップ5:振り返りとフィードバック
仕事が完了したら、必ず振り返りを行います。
・結果だけでなく、プロセスにおける工夫や努力を称賛します。
・改善点がある場合は、次回の挑戦に向けたアドバイスとして伝えます。
権限移譲で最も大切なのは、「失敗する権利」もセットで渡すことです。最初は自分でやった方が早いかもしれませんが、そこを耐えることがチームの最大化への近道になります。
まずは、あなたが抱えている業務の中で「今週、一つだけ部下に任せられるとしたら何か」を考えてみませんか?
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