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森田祐司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

3対1の法則とチームパフォーマンス

森田祐司

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テーマ:モチベーション


3対1の法則とは?

「3対1の法則」は、心理学者のマーシャル・ロサダとバーバラ・フレドリクソンによって提唱された概念で、ポジティブな感情や発言の数が、ネガティブな感情や発言の数の3倍以上であるとき、システム(この文脈ではチーム)は繁栄し、高いパフォーマンスを発揮するというものです。具体的には、この比率が約2.9013対1を超えると、個人やチームは「フロー状態」に入り、創造性、レジリエンス(回復力)、モチベーションが高まるとされています。

フロー状態とは?

フロー状態とは、ある活動に完全に没頭し、時間や自己を忘れるほど集中している心理的な状態のことです。心理学者のミハイ・チクセントミハイ氏が提唱したこの状態では、活動そのものが目的となり、高い幸福感や充実感を得られます。

ハイパフォーマンスチームの特徴

・メンバーは頻繁にお互いを認め合い、賞賛し、感謝の意を表明します。
・失敗や問題が発生した際も、非難ではなく、学習や改善のための建設的な対話が行われます。
・心理的安全性が高いため、メンバーはリスクを恐れずに意見や新しいアイデアを表明でき、結果として創造性が高まります。
・協力的な雰囲気があり、エンゲージメント(仕事への意欲)が高い状態を維持します。

ローパフォーマンスチームの特徴

・批判や非難、ネガティブな発言がポジティブなフィードバックを上回り、チーム内に緊張や不信感が漂います。
・ネガティブな発言が多い環境では、メンバーは自己防衛的になり、リスクを避けるようになります。
・心理的安全性が低く、新しいアイデアや率直な意見の表明が抑制され、創造性や革新性が失われます。
・モチベーションやエンゲージメントが低下し、問題解決能力が低く、結果としてパフォーマンスが停滞します。

ポジティブな相互作用は、単なる「仲良し」の印ではなく、チームの学習能力、適応能力、そして持続的なパフォーマンスを支える心理的・社会的な基盤となり、3対1の法則は、チームのパフォーマンスを測る一つの指標として、チーム内のコミュニケーションバランスの重要性を示唆していると言えます。

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森田祐司
専門家

森田祐司(人材開発・組織活性化専門コンサルタント)

株式会社キャリアリーダーシップラボ

経営課題の解決と人材育成の知見を有し、人と企業の成長を促す多彩なプログラムで実践的な研修を実施。ビジネスススキルの習得やチーム力強化のほか、企業ごとの人材開発戦略を構築するコンサルティングも

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