フォロワーシップの5タイプとは?
フォロワーシップの定義とリーダーシップとの繋がり
フォロワーシップとは、単にリーダーの指示に従うことではなく、組織のゴール達成のためにリーダーや組織に対して発揮する、主体的かつ能動的な影響力や貢献を指します。具体的には、リーダーの方針を深く理解し、自律的に行動したり、必要に応じて建設的な提言(健全な批判)を行ったり、他のメンバーを支援したりする能力や行動のことです。
リーダーシップとフォロワーシップの繋がり
リーダーシップとフォロワーシップは、組織を動かすための「両輪」であり、相互に補完し合う不可欠な関係にあります。
役割の分担と連携
リーダーシップは主に「ビジョンを示し、方向性を決定し、人々を動機づける力」です。
フォロワーシップは「そのビジョンを実現するために実行を支え、協働し、実行の質を高める力」です。
相互の影響
リーダーが明確なリーダーシップを発揮し、信頼を築くことで、フォロワーは安心して主体的に行動し、優れたフォロワーシップを発揮しやすくなります。リーダーの示す方向性が不明確であったり、意思決定に一貫性がなかったりすると、フォロワーはリーダーを補佐する方向性を見失い、能動的な行動(フォロワーシップ)が抑制されます。
逆に、フォロワーが建設的な提言や積極的な貢献(フォロワーシップ)をすることで、リーダーはより質の高い意思決定ができ、適切な業務に注力できるようになり、結果としてリーダーシップの質も向上します。
リーダーシップを発揮しないとフォロワーシップも発揮できない
リーダーがビジョンや方向性を示すという本来の役割を果たさないと、フォロワーは「何のために、何を目標に行動すれば良いか」という行動の指針を失います。その結果、貢献の方向性が見えなくなり、主体的な行動(貢献力)が組織の目標達成に結びつかず、単なる個人的な活動になりがちです。
建設的な批判が困難になる
リーダーの明確な方針がなければ、それを踏まえた「より良くするための提言(批判力)」を行う基準や土台がなくなります。
このように、リーダーの適切なリーダーシップ(方向付け)こそが、フォロワーに主体的に行動する余地と基盤を与え、フォロワーシップの力を引き出す鍵となるのです。リーダーとフォロワーの双方が、それぞれの役割の重要性を理解し、主体的に働きかけ合うことで、組織全体のパフォーマンスは飛躍的に向上します。




