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森田祐司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

リンゲルマン効果にならないように!

森田祐司

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テーマ:チームビルディング


リンゲルマン効果とは?

リンゲルマン効果とは、集団で共同作業を行う際に、人数が増えるほど一人あたりの効率が低下する現象を指します。これは「社会的手抜き」や「フリーライダー現象」とも呼ばれ、個々人が無意識に手を抜いてしまう心理的効果です。フランスの農学者リンゲルマンが、綱引きの実験でこの効果を発見しました。 リンゲルマン効果のメカニズムは、人数が増えると、自分の役割や責任が曖昧になり、「自分一人だけが頑張る必要はない」と感じてしまうことが原因です。また本人は全力で作業しているつもりでも、他人任せにすることで無意識にパフォーマンスが低下します。チアリーダーの実験でも、集団になると一人の時よりも声量が低下することが示されています。

リンゲルマン効果に考えるチームビルディングにおけるポイント

1. 個人の役割と責任の明確化
「誰かがやってくれるだろう」という心理を防ぐため、各メンバーの職務、タスク、および達成目標を具体的に定義し共有します。これにより個々人の当事者意識を高めます。

2. 少人数精鋭主義の適用
集団の人数が増えるほどリンゲルマン効果は顕著になるため、チームを少人数で編成することを検討します。少人数の場合、個人の貢献が見えやすくなり、責任感が薄れにくくなります。

3. 評価の可視化と適切なフィードバック
集団全体の成果だけでなく、メンバー一人ひとりの成果や貢献度を適正に評価し、可視化する仕組みを構築します。「自分の貢献が周囲に見えていない」と感じさせないことが重要です。日々の業務における賞賛や感謝の言葉(ピアボーナスなど)も有効です。

4. コミュニケーションの強化
メンバー間のコミュニケーションを活発にし、相互に関心を持ち、認め合う風土を醸成します。これにより、チームへの帰属意識や仲間意識が高まり、「ただ乗り(フリーライダー)」を抑制しやすくなります。横のつながりを強化することで、お互いの業務に対する関心も深まります。

5. 明確な目標設定と共有
チームが目指す最終的な目標を明確に設定し、それをメンバー全員で共有します。目標に対する進捗や結果を定期的にフィードバックすることで、チーム全体のモチベーション維持に努めます。

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森田祐司
専門家

森田祐司(人材開発・組織活性化専門コンサルタント)

株式会社キャリアリーダーシップラボ

経営課題の解決と人材育成の知見を有し、人と企業の成長を促す多彩なプログラムで実践的な研修を実施。ビジネスススキルの習得やチーム力強化のほか、企業ごとの人材開発戦略を構築するコンサルティングも

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