目的(パーパス)は、企業や個人にとっての「北極星」
MVV(ミッション・ビジョン・バリュー)とは?
| 要素 | 意味 | 重要性 |
|---|---|---|
| ミッション (Mission) | 存在意義・使命(Why):私たちは何のために存在するのか? 社会にどんな貢献をするのか?(不変の目的) | メンバーの仕事に根本的な意義を与え、内発的動機(熱意)の源泉となる。 |
| ビジョン (Vision) | 目指す未来像・展望(Where):ミッションを達成した先に、どんな未来を実現したいのか?(中長期的な目標) | 組織の進むべき方向を明確にし、全メンバーのベクトルを一致させる。 |
| バリュー (Value) | 共通の価値観・行動指針(How):ミッションとビジョンを実現するために、日々大切にする判断基準や行動規範は何か? | 日常の意思決定や行動の基準となり、ブレのない組織文化を形成する。 |
企業におけるミッション(Mission)、ビジョン(Vision)、バリュー(Value)は、組織の根幹を成す「コア・イデオロギー」であり、持続的な成長と行動変容のために不可欠です。
MVVを行動変容につなげるポイント
MVVを単なるスローガンで終わらせず、メンバーの具体的な行動(行動変容)に結びつけるためには、以下の施策を継続的かつ一貫して行う必要があります。
1. 職務と人事制度への連動
バリューの行動化: 抽象的なバリューを「具体的にどのような行動を指すのか」というレベルまで言語化します(例:「プロフェッショナルであれ」→「締切の24時間前には中間報告を入れる」)。
評価・表彰制度への組み込み:成果だけでなく、バリューに基づいた行動プロセスを評価・昇進・表彰の基準に組み込みます。これにより、組織が「何を良しとしているか」を明確に示します。
2. リーダーによる実践と伝承
率先垂範(ロールモデル): 経営層やマネージャーが、日々の意思決定や困難な状況においてMVVを判断基準にしている姿をメンバーに示します。
ストーリーテリング
MVVを体現した具体的な成功事例やエピソードを繰り返し語り、メンバーが「自分にもできる」とイメージできるようにします。
3. コミュニケーションと内省の機会
継続的な発信: 社内報、ポスター、会議の冒頭などでMVVを繰り返し提示し、常時接触機会を増やします。
対話を通じた「自分事化」
1on1やワークショップを通じて、メンバー一人ひとりに「あなたの仕事(役割)はMVVのどの部分にどう貢献しているか?」を内省させ、自分の仕事と組織の目標との繋がりを意識させます。
フィードバックの活用: メンバーの行動に対して、MVVの観点からフィードバックを行うことで、バリューを日々の行動の修正・強化に役立てます。




