ミドル・シニア社員のやりがいを高めていますか?
モチベーション3.0とフロー理論の組合せ
成果主義が外部からの報酬や評価に焦点を当てますが、モチベーション3.0では内発的動機付け、つまり「やりたい」という気持ちが最も重要であると考えます。人は、自律性(自分で決めたい)、熟達(もっとうまくなりたい)、目的(何かの役に立ちたい)という3つの欲求が満たされる時に、最も高いモチベーションを発揮します。
フロー理論とは?
フローとは、ある活動に完全に没頭し、時間が経つのも忘れてしまうような心理状態のことです。この状態は、個人のスキルと課題の難易度が釣り合っているときに生じやすく「ちょうどいい挑戦」が鍵となります。
モチベーション3.0とフロー理論の仕事への活かし方
内発的動機付けの最大化:
従業員が「やりたい」と感じるプロジェクトやタスクに自ら手を挙げ、チャレンジできる環境を整えることで、自律性と目的が満たされます。
熟達への道
興味のある分野で挑戦を続けることは、自然とスキルの向上を促し、熟達への道を切り開きます。
フロー状態の誘発
自ら選んだ挑戦は、個人のスキルレベルに合った「ちょうどいい難しさ」を提供しやすく、結果としてフロー状態に入りやすくなります。これにより、生産性向上だけでなく、仕事そのものから得られる喜びや満足感が格段に向上します。
仕事の成果を外部の指標だけで測るのではなく、従業員が内発的動機に基づき、自身の興味やスキルを活かせる「やりたいこと」に積極的にチャレンジできる機会を設けることが重要です。これは、単に成果を追求するだけでなく、従業員の幸福感と組織全体の活力を高めるための、より持続可能で人間的なアプローチと言えます。




