人事評価制度はなぜ経営者と現場でギャップがあるのか？
人事評価制度運用のキモとは？
弊社で管理職向けに実施している研修の中で最も多く実施している研修が「（人事）評価者研修」でこれまでで、200回以上実施しています。改めて人事評価制度を活用し、社員個人と組織の成長につなげるためのポイントをまとめました。
『人事評価制度』と業務遂行の全体像
・『人事評価制度』は、PDCAサイクルと連動したマネジメントシステムです。
・『人事評価制度』を正しく理解し活用することで、個人のPDCAサイクルが効果的に回り、業績向上に繋がります。
・『人事評価制度』を正しく理解できていなければチーム連携の欠如や社員のモチベーション低下など様々な問題が生じかねません。
『人事評価制度』では前工程を適切に実行する
・『人事評価制度』は、目標設定からスタートするプロセスになっている活動です。
・プロセスになっている活動は多くの場合、後工程がうまくいかない原因は前工程にあります。
・『人事評価制度』において、社員が評価に納得しないという問題が生じるとすれば、その原因は、前工程である 目標設定や社員の普段の業績や行動の把握不足にあります。
『人事評価制度』では普段の活動が重要
・社員の普段の業績・行動をしっかりと把握しておくことが重要です。
・把握ができていなければ、評価時に社員に対して、納得のいく評価説明ができません。
・普段の業績や行動を把握することにより目標達成に向けた支援をすることが出来ます。
・普段の業績や行動を把握するための活動の中心が1on1ミーティングです。
人事評価者研修を行うメリット
評価者研修は、評価基準のブレをなくし、主観や個人的な感情に左右されない客観的な評価を可能にします。これにより、社員は「なぜこの評価になったのか」を理解しやすくなり、評価に対する不信感や不満が軽減されます。公平な評価は、従業員のモチベーション維持に不可欠と言えます。
社員の成長を促進する
研修を通じて、評価者は単に「点数をつける」だけでなく、フィードバックの質を高める方法を学びます。具体的には、良かった点や改善すべき点を具体的に伝えるスキル、そして建設的な対話を通じて、部下自身の課題解決能力を引き出すコーチングスキルが身につきます。これにより、評価面談が一方的な通知の場ではなく、従業員の成長を促すための貴重な機会となります。結果として、組織全体の生産性向上にもつながります。
会社（組織）全体への効果
評価の質が向上すると、優秀な人材の定着率が上がります。また、評価基準が明確になることで、従業員は自身のキャリアパスをより具体的に描けるようになります。これにより、組織全体の目標と個人の目標が結びつき、一体感のある組織風土が醸成されることにもつながります。
