Mybestpro Members

森田祐司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

チーミングとチームビルディングの違いとは?

森田祐司

森田祐司

テーマ:チームビルディング


チーミングとチームビルディングと違い

チームビルディングが「固定的なチームの基盤を築く単発的な活動」であるのに対し、チーミングは「流動的なチームで成果を出し続けるための動的なプロセス」と言えます。チーミングは、決まったメンバーでなく、プロジェクトや状況に応じて柔軟にメンバーが入れ替わる現代の働き方において、特に重要な考え方です。

チーミングを効果的に行うポイント

心理的安全性:
メンバーが失敗を恐れずに意見やアイデアを発信できる環境が不可欠です。自由に発言できることで、チーム全体の創造性や問題解決能力が高まります。
明確なビジョンと目的
流動性の高いチームだからこそ、共通のビジョンや目的を全員が理解し、共有することが重要です。これにより、メンバーは自律的に行動でき、一体感を維持できます。
双方向のコミュニケーション
リーダーからの一方的な指示ではなく、メンバー同士が積極的に情報や意見を交換する環境を作ります。雑談がしやすいチャットツールを導入したり、1on1の機会を増やしたりすることが有効です。
学習する文化
チーム全体で常に学び、改善していく姿勢が求められます。失敗から学び、その知識を共有し、次に活かすプロセスを習慣化します。

チーミングが特に重要な業界

知識集約型産業
IT、コンサルティング、医薬品、研究開発など、専門知識を活かして問題を解決したり、新しい価値を創造したりする分野では、チーミングが重要になります。多様な専門家がプロジェクトごとに柔軟にチームを組み、知識を共有し、協力してイノベーションを生み出すことができます。

流動性の高い職場
プロジェクトごとにメンバーが頻繁に入れ替わる職場、リモートワークが中心で物理的な距離がある職場では、固定されたチームビルディングの考え方だけでは対応しきれません。その場で最適なチームワークを構築し、迅速に成果を出す「チーミング」が有効です。

病院の医療現場
医師、看護師、薬剤師、検査技師など、異なる専門家が患者の状況に応じて瞬時にチームを組み、連携する必要があります。日々状況が変化する医療現場では、チーミングの考え方が患者の命を救う上で不可欠です。

コンサルティング・プロジェクトマネジメント
プロジェクトごとに多様なバックグラウンドを持つメンバーが集まり、クライアントの課題解決に取り組みます。チーミングにより、メンバー間の円滑なコミュニケーションを促し、多様な視点から最適な解決策を導き出します。

IT開発・ソフトウェアエンジニア
アジャイル開発では、短期間で変化する要求に対応するため、職種を横断したチームが頻繁に形成・再編されます。チーミングにより、各メンバーが専門性を発揮しながら、継続的にプロセスを改善していくことができます。

VUCA時代に求められる組織

変動性(Volatility)、不確実性(Uncertainty)、複雑性(Complexity)、曖昧性(Ambiguity)を特徴とする現代において、変化に迅速に対応できる柔軟な組織が求められます。ヒエラルキーが低く、メンバー全員が主体的に関わり、意思決定がスピーディーに行っていける組織にするためには、チーミングが非常に重要になります。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

森田祐司
専門家

森田祐司(人材開発・組織活性化専門コンサルタント)

株式会社キャリアリーダーシップラボ

経営課題の解決と人材育成の知見を有し、人と企業の成長を促す多彩なプログラムで実践的な研修を実施。ビジネスススキルの習得やチーム力強化のほか、企業ごとの人材開発戦略を構築するコンサルティングも

森田祐司プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

人と企業の潜在能力を開花させる人材育成のプロ

森田祐司プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼