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OJT、OFF-JT、やっぱり自己啓発?

森田祐司

森田祐司

テーマ:人材育成


人材育成の3本柱

人材育成の3本柱とはOJT、OFF-JT、自己啓発を指し、企業が従業員の能力を効果的に伸ばし、組織全体の成長を促すために重要となる主要な3つのアプローチを言います。これらは、研修などの形式的な学びだけでなく、日常業務を通じた実践的な学び、そして個人の自己啓発も含む、多角的な視点から人材を育成していくという考え方です。

1. OJT(On-the-Job Training:日常業務を通じた育成)

OJTは、最も身近で実践的な育成方法です。実際の業務を行いながら、上司や先輩から指導を受け、知識やスキルを習得していきます。
実践的: 実際の業務に直結するため、すぐに役立つスキルが身につきます。
個別最適: 個人のレベルや進捗に合わせて指導内容を調整できます。
コミュニケーション促進: 指導者との信頼関係を築き、コミュニケーションを活性化します。
注意点: 指導者の育成スキルに依存する部分が大きく、計画的なOJTの実施が重要です。

2. Off-JT(Off-the-Job Training:職場を離れて行う育成

Off-JTは、職場を離れて行われる研修やセミナー、講習などを指します。集合研修やeラーニング、外部セミナーへの参加などがこれにあたります。
体系的な知識習得: 専門的な知識や理論を体系的に学ぶことができます。
幅広い学び: 普段の業務では得られない視点や知識に触れる機会があります。
モチベーション向上: 自己成長への意識を高め、新たなスキル習得への意欲を引き出します。
注意点: 学んだことを実際の業務にどう活かすかを意識させることが重要です。

3. 自己啓発(Self-Development:従業員自身の自律的な学び

自己啓発は、従業員一人ひとりが自らの意思で、自身の能力向上やキャリア形成のために行う学習活動です。書籍を読む、資格取得の勉強をする、外部の勉強会に参加するなど、内容は多岐にわたります。

主体性の育成: 従業員が自ら学び、成長しようとする主体性を育みます。
モチベーション維持: 個人の興味や目標に基づいているため、学習意欲が継続しやすいです。
キャリア自律の促進: 自身のキャリアを自分で切り開く意識を高めます。
企業の支援: 企業は、自己啓発を支援するための制度(e.g., 資格取得奨励金、学習費補助など)を整えることが有効です。

企業はどのように3本柱を実践すべきか?

企業は、これら3つの要素をバランス良く取り入れ、従業員一人ひとりの成長を支援する仕組みを構築することが重要です。

OJTの強化: 指導者への育成スキル研修や、目標設定・フィードバックの仕組みを整備する。
Off-JTの多様化: 従業員のニーズや学習のしやすさに合わせた研修プログラムを開発・提供する(例:オンライン研修、外部専門家招聘など)。
自己啓発の支援: 資格取得支援制度、学習費補助、社内ライブラリの充実など、学びやすい環境を整備する。

人材育成の3本柱は、単なる知識の詰め込みではなく、従業員が自ら考え、行動し、成長していくための土台となる考え方です。これらを総合的に推進することで、企業は持続的な成長を実現できると言えます。

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森田祐司
専門家

森田祐司(人材開発・組織活性化専門コンサルタント)

株式会社キャリアリーダーシップラボ

経営課題の解決と人材育成の知見を有し、人と企業の成長を促す多彩なプログラムで実践的な研修を実施。ビジネスススキルの習得やチーム力強化のほか、企業ごとの人材開発戦略を構築するコンサルティングも

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