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凶器になってしまう言葉

泉野晶代

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テーマ:カウンセラー、セラピスト、コーチが増える

「みんなが言っていたよ」ではなく、
「私はこう思う」ということを
大切にしていますか?


「みんなが“素敵ね”って言ってたよ」
…そんなふうに言われたら、
素直に嬉しいですよね。

でも、
「みんなあなたに困っているのよ」
「みんながあなたのことを噂していたよ」

こんなふうに言われたら、
どうでしょうか?

たとえ事実でなくても、
結構なダメージですよね…

それもそのはず

人が落ち込んだり、
自信を失ったりする理由の一つに、

「みんなができているのに、自分だけできていない」
という感覚があるからです。


自尊心を大きく傷つけるんですよね

たとえば、
「みんなできてるのに、なんであなたはできないの?」
「お兄ちゃんはちゃんとしてるのに、あなたはなんでダメなの?」
「みんなやっているのに、あなた、やってないの?」

相手に期待して言っているのは
分かりますが、
これらの言葉は
相手を傷つけることになるのです。

だからこそ
「みんな」という言葉より
「私はね…こう思うの。」という言葉の方が
優しいのです。

「私はこう思ったんだよね」とか
「私はあなたのここがちょっと気になったの」

そうやって、
自分の言葉で率直に伝えてくれる人。

その人は、あなたに嫌われることを恐れず、
自分の気持ちを大切にしながら、
あなたの気持ちも尊重しようとする人です。

映画を観ての感想は
人それぞれ違うように、

「私はこう感じた」という人は、
同じように「あなたはどう思った?」と、
違う意見も受け入れる姿勢を持っています。

だからこそ、
「みんなが言ってたよ」とか
「あの人がこう言っていたよ」と言う人よりも、

「私はこう思う」と
伝えてくれる人との関わりは大切です。

しかし、心の境界線があいまいになっていると、
こんな逆転現象が起こることがあります。

「みんなが言ってたよ」とか
「あの人が言っていたよ」と伝える人には感謝し、

「私はこう思う」とか
「私はあなたのここを改善してほしいのよね」と
率直に伝えた人に腹が立ち、距離を置いてしまう…
ということです。

あなたの内側にある不安が、
率直な言葉を「攻撃」に
感じてしまっているのかもしれません。

本当に大切なのは、「みんな」の声じゃなくて、
あなた自身がどう感じているか、です。

「私はこう思う」と自分の言葉で伝えてくれる人は、
あなたを大切に思ってくれている人の可能性が高いです。

だからこそ、
「みんな」とか、
「あの人が」を盾にする言葉に振り回されずに、
「私はこう思う」という対話ができる関係を、
 育てていきましょう。

あなたを尊重している人、
つまり、境界線を大切にしている人は、

他人が何を思っているかを
わざわざあなたに伝えようとしません。

そういう人とは
少しずつ、距離を置いた方が良さそうですね。

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泉野晶代
専門家

泉野晶代(メンタルコーチ)

office is. (オフィス イズ)

日常で役立つコミュニケーション心理学と、愛着の問題と境界線で「生きづらさ」の解消を目指す。

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