多様な働き方について ~パートタイム・アルバイトの雇用について考える~
はじめに
第1部から第4部にかけて、2028年10月の雇用保険の適用拡大がもたらす財務への影響、実務手続きの負担、そして人材戦略について解説してきました。
第5部では、施行までの期間を有益に使うための「ロードマップ」と「自社診断チェックリスト」を解説します。
今から取り組むべき年次ロードマップ
2028年10月の施行直前になって対応しようとすると、システム導入の遅れや従業員への説明不足による混乱が生じます。そのため、段階的なアプローチが必要です。
| 時間軸 | 対応内容 |
|---|---|
| 今すぐできること | 自社の「週10時間以上20時間未満」の労働者数の把握と、現状のシフト実態調査 |
| 1〜2年前 | 勤怠管理・労務管理システムの改修・導入、および人件費増加分の資金計画(P/L・キャッシュフロー)への織り込み |
| 直前半年〜1年前 | 就業規則や雇用契約書フォーマットの改定、対象従業員への説明会の実施と意向確認 |
自社診断チェックリスト
自社がどこまで準備できているかを確認する必要があります。ツールとして、チェックリストとしてまとめました。
【チェックリスト】
- 週10時間以上20時間未満で働いているパート・アルバイトの人数を把握しているか
- 契約時間と実際の勤務時間に大きな乖離(意図しない時間超過)がないか
- 入退社手続きや離職票作成を効率化するシステムがあるか
- 2028年以降に増加する雇用保険料(事業主負担分)のシミュレーションができているか
- 就業規則やパートタイマー規程の改定計画が立てられているか
まとめ
【今回のポイント】
- 2028年10月改正に向け、現状把握からシステム整備まで段階的なロードマップに沿って進めることが成功の鍵
- チェックリストを活用して自社の課題を可視化し、財務と労務の双方から準備を進める
- 早期の環境整備と先行投資により、法改正を人手不足解消と企業成長の機会へと変える
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