「論理的思考力」を身につけるためには...
みなさん、こんにちは。
今回は、「なぜ小中学生が『古事記』を学ぶのか?|啓理学舎が『読み聞かせ・会読』で日本神話を学ぶ理由」についてお話をさせていただきます。
1.最初に「古事記を勉強する」と聞いて、どう感じますか?
『古事記』と聞くと、
「難しそう!」
「小学生には早いのでは?」
「受験に役立つの?」
と思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、啓理学舎が『古事記』を扱う目的は、古事記の知識を覚えることではありません。
では、なぜ『古事記』なのでしょうか?
2.『古事記』は、日本文化の大きな源流の一つ

『古事記』には、
・イザナギ(伊邪那岐神)/イザナミ(伊邪那美神)
・アマテラス(天照大御神)
・スサノオ(須佐之男命)
・ヤマタノオロチ(八俣遠呂智)
・オオクニヌシ(大国主命)
・ヤマトタケル(倭建命)
など、後の日本文化にも繰り返し登場する人物・神々・物語があります。
そして、
「『古事記』を知ることは、日本の文化や物語の背景を知ること」
でもあります。
日本の昔話、文学、芸術、祭りなどを理解していくとき、古い神話を知っていることが一つの土台になります。
3.では、なぜ「『古事記』を読む」のではなく「読み聞かせ」なのか?
子どもに最初から難しい古典を読ませるのではなく、
先生が語る → 子どもが聞く → 興味を持つ → 一緒に読む
という流れを作ります。
例えば、
「むかし、こんな神様がいました。」
と先生が物語を語る。
子どもは、
「えっ、どうなるの?」
「その神様は何をしたの?」
と物語の世界に入っていく。
この「もっと知りたい」という気持ちが大切です。
つまり、読み聞かせは、古事記を「勉強」にする前に、「面白い物語」として出会わせる方法なのです。
4.そして「会読」へ

例えば、
「スサノオ(須佐之男命)は悪い神様なのでしょうか?」
と問いかける。
Aさんは、
「悪いと思う。」
Bさんは、
「でも、最後にはヤマタノオロチ(八俣遠呂智)を退治したから、悪いだけではないと思う。」
Cさんは、
「最初は悪かったけれど、変わったんじゃない?」
と言うかもしれません。
ここに会読の意味があります。
一つの物語を読み、みんなで考え、自分の意見を言い、他の人の意見を聞く。
これは単なる古典学習ではありません。
思考力・表現力・対話力を育てる学びになります。
5.「正解」を教えるのではなく、「問い」を持たせる
啓理学舎では、
「スサノオ(須佐之男命)は○○という神様です」
と答えを覚えさせることを目的にしない。
むしろ、
「あなたはどう思う?」
と問いかける。
そして、
「なぜそう思ったの?」
と、もう一歩深く考えさせる。
これは、啓理学舎が大切にしている「考える学習」そのものです。
6.『古事記』が子どもの「もっと知りたい」を引き出す

例えば、
「ヤマタノオロチ(八俣遠呂智)って本当にいたの?」
↓
「なぜこんな物語ができたの?」
↓
「昔の日本人は、蛇や自然をどう考えていたの?」
↓
「外国にも似たような神話があるの?」
という具合に、一つの物語から興味が広がっていきます。
ここで、
学びとは、答えをたくさん覚えることだけではありません。
「もっと知りたい」という新しい問いが生まれることも、学びの大切な成果です。
7.「古事記=愛国教育」ではありません
「日本神話を扱う」と聞くと、保護者の中には少し身構える方もいるかもしれません。
そこで、
啓理学舎では、古事記を「日本人はこう考えるべきだ」という価値観を教えるために扱うのではありません。
そして、
「昔の日本人は、世界や自然、人間についてどのように考えていたのだろう?」
という視点で読みます。
つまり、
昔の人の考えを知る → 自分の考えと比べる → 自分自身の考えを深める
という学びです。
これは非常に現代的な学習だと考えています。
8.「古事記」は国語力にもつながる

もちろん、
「古事記を読めば国語の成績が上がる」
と単純に言うべきではありません。
しかし、
・文章を聞く
・文章を読む
・登場人物の心情を考える
・出来事の因果関係を考える
・自分の考えを言葉にする
・他者の意見を聞く
という活動は、国語学習の基礎と重なります。
したがって、
『古事記』そのものを覚えることが目的なのではなく、
『古事記』を教材として「読む・考える・話す」という力を育てます。
9.最後は「どんな子どもになってほしいのか」

啓理学舎が『古事記』を通して子どもたちに育てたいのは、『古事記』に詳しい子どもだけではありません。
「これはどういう意味だろう?」
「なぜ、こうなったのだろう?」
「自分はこう思う。」
「もっと調べてみたい。」
「友達はどう考えたのだろう?」
そんなふうに、一つの物語から自分自身の問いを生み出せる子どもになって欲しいのです。
そして、
『古事記』との出会いが、子どもたちにとって「日本の昔を知る時間」であると同時に、「自分自身の考えを育てる時間」になってほしいと考えております。
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