本を読まない子は国語ができない? 小学生の読解力を伸ばす方法

篠田啓彦

篠田啓彦

テーマ:啓理学舎の特長 〜基礎学力〜



「うちの子は、ほとんど本を読みません」
「本を読まないから、国語の成績が悪いのでしょうか?」
「もっと本を読ませたほうがいいですよね?」

小学生のお子さんの国語について、保護者の方からこのようなご相談をいただくことがあります。

たしかに、読書は子どもの言葉や知識を増やし、文章に触れる機会をつくるという意味で、とても大切です。

しかし、「本を読まない=国語ができない」と単純に考えることはできません。

反対に、たくさん本を読んでいるのに、国語の読解問題になると点数が取れない子もいます。

では、

「本を読むこと」と「国語の読解力」には、どのような関係があるのでしょうか?

そして、本を読まない子どもは、どのように国語力を伸ばしていけばよいのでしょうか?

今回は、国語専門塾・啓理学舎の考え方をもとに解説します。


1.本を読むことは、子どもの国語力にとって大切


まず、最初にお伝えしたいのは、

「読書は必要ない」ということではありません。

本を読むことで、子どもは日常会話だけでは触れることのない、さまざまな言葉や表現に出会います。

例えば、本を読んでいると、

・初めて見る言葉
・普段は使わない表現
・知らなかった出来事
・自分とは違う考え方
・登場人物の気持ち
・さまざまな場面や状況

などに出会います。

こうした経験は、子どもの語彙や知識、文章に触れる経験を増やしていくことにつながります

特に小学生の場合、

知っている言葉が増えることは、文章を理解するうえで重要

です。

例えば、

「彼は困惑した表情を浮かべた。」

という一文を読んだとき、「困惑」という言葉を知らなければ、文章の意味を正確につかむことは難しくなります。

このような意味でも、読書は国語力を育てる大切な機会です。


2.では、「本を読まない子は国語ができない」のでしょうか?


ここが大切なポイントです。

「本を読まないから国語ができない」と決めつけることはできません。

なぜなら、国語の問題を解くためには、単に本をたくさん読むだけではなく、文章を正確に読み、内容を理解し、設問を理解し、本文を根拠として答える力が必要だからです。

例えば、読書が好きで毎日30分本を読んでいる子がいたとします。

しかし、国語の問題になると、

「なんとなく、この答えだと思う」

と答えてしまう。

一方で、本はあまり読まないけれど、授業で文章を丁寧に読み、

「この答えは本文のこの部分に書いてある」

と根拠を確認できる子もいます。

この2人を比べたとき、

読書量だけで国語の問題の得点力を判断することはできません。

つまり、

読書量と国語の読解力には関係がありますが、「読書量=国語の成績」と考えることはできない、

ということです。


3.「本を読みなさい!」だけでは国語が伸びないこともある


国語が苦手なお子さんに対して、

「もっと本を読みましょう!」

と声をかけることがあります。

もちろん、読書を勧めること自体は悪いことではありません。

しかし、ここで注意したいことがあります。

それは、

「なぜその子が国語を苦手としているのか」を確認しないまま、読書だけを勧めてしまうことです。

例えば、国語が苦手な原因には、

・言葉の意味が十分に分からない
・音読でつまずく
・一文の意味を正確に取れない
・文章の重要な部分が分からない
・段落ごとの内容を整理できない
・設問の意味を理解できない
・本文と選択肢を比較できない
・記述問題で何を書けばよいか分からない

など、さまざまなものがあります。

この場合、単純に「本を読む量を増やす」だけでは、その子が抱えている問題が解決しない可能性があります。

だからこそ、

「本を読んでいるかどうか」だけではなく、「文章をどのように読んでいるのか」を見ることが大切

なのです。


4.本を読まない子どもには、「読まない理由」があります


「うちの子は本を読みません」

という場合も、まず考えていただきたいことがあります。

それは、

「なぜ本を読まないのか?」

ということです。

例えば、

① 本を読むこと自体が好きではない


テレビや動画、ゲームなど、本以外にも楽しいものがたくさんあります。

そのため、本を読むことを楽しいと感じない子もいます。

② 本を読むのが疲れる


文章を読むことそのものに負担を感じている場合があります。

特に、読むスピードが遅かったり、途中で何度も読み返したりする子は、長い文章を読むことに疲れてしまうことがあります。

③ 知らない言葉が多くて内容が分からない


本を開いても、知らない言葉が次々に出てくる。

すると、

「何が書いてあるのか分からない」

となり、本を読むことが嫌になってしまうことがあります。

④ 興味のある本に出会っていない


「本」といっても、小説だけではありません。

図鑑、科学、歴史、スポーツ、伝記、漫画、写真の多い本など、さまざまなジャンルがあります。

「本を読まない」と決めつける前に、

その子が興味を持てる本に出会っているか

を考えてみることも大切です。


5.「読書嫌い」を無理に克服させなくてもよい


保護者の方が心配されるのは、

「本を読まないと、将来ずっと国語が苦手になってしまうのでは?」

ということではないでしょうか。

しかし、ここでも焦る必要はありません。

もちろん、読書の習慣を身につけることは大切です。

ただし、

「本を読まないから、この子は国語ができない」

と決めつけてしまうと、子ども自身が、

「自分は国語が苦手なんだ」

と思い込んでしまう可能性があります。

大切なのは、

読書量だけを見るのではなく、その子が文章を読むときに、どこでつまずいているのかを確認すること

です。


6.国語の読解力を伸ばすために大切な「読む力」


国語の読解問題では、文章を最後まで目で追えば、それだけで解けるわけではありません。

例えば、

①文章を正確に読む

②一文一文の意味を理解する

③段落ごとの内容を整理する

④文章全体の内容をつかむ

⑤設問が何を聞いているのかを理解する

⑥本文のどこに答えの根拠があるのかを探す

⑦根拠をもとに答えを作る

という過程があります。

このどこかでつまずいていると、国語の問題が解けなくなります。

だからこそ、国語の指導では、

「何問正解したか」だけを見るのではなく、

「どのように文章を読んで答えを出したのか」を見ることが重要

です。


7.「読書量が多いのに国語が苦手」という子もいます


実際に、

「うちの子は本をたくさん読んでいるのに、国語のテストはできません」

というご相談もあります。

これは、決して不思議なことではありません。

例えば、本を読むときに、

「ストーリーを楽しむ」

ことはできても、

「この文章で筆者が一番伝えたいことは何か?」
「この登場人物の気持ちが変化したきっかけは何か?」
「この選択肢が間違っている根拠は本文のどこにあるか?」

といった読み方をしているとは限りません。

読書には「楽しむための読み方」があります。

一方、入試国語には、

「文章の内容を正確に読み取り、問いに対して根拠をもって答える読み方」

があります。

この2つは重なる部分もありますが、完全に同じではありません。

そのため、

「本をたくさん読めば、自然に読解問題が解けるようになる」

と考えるのは、少し注意が必要です。


8.家庭では、まず「本を読ませる」より「文章について話す」


では、本を読まない子に対して、家庭では何をすればよいのでしょうか。

一つの方法として、

本を読ませることだけにこだわらず、文章について親子で話すことが有効

です。

例えば、短い文章を一緒に読んで、

「この文章は何について書いてあった?」
「一番大事だと思ったところはどこ?」
「どうしてこの人は、こういう行動をしたと思う?」

などと聞いてみます。

ここで大切なのは、すぐに正解を求めることではありません。

子どもが、

「文章を読んで、内容について考える」経験を積むこと

です。

そして、子どもが答えたら、

「どうしてそう思ったの?」

と聞いてみます。

この一言によって、

「自分の考えを、文章の中の根拠と結びつける」練習

になります。


9.「本を読むこと」と「国語を学ぶこと」を別々に考えない


読書は、国語の勉強とは別物なのでしょうか。

私は、そうは考えていません。

読書によって、

・言葉を知る
・知識を得る
・さまざまな考え方に触れる
・文章に慣れる
・想像する

といった経験をすることができます。

一方、国語の学習では、

・正確に読む
・内容を理解する
・重要な部分を見つける
・根拠を探す
・自分の言葉で答える

といった力を育てます。

この2つは、互いに関係しています。

だからこそ、

「本を読むか、国語の問題を解くか」ではなく、

「読書などを通して文章に触れながら、文章の読み方そのものも身につける」ことが大切だ

と考えています。


10.啓理学舎では「本を読ませるだけ」の国語指導はしません


啓理学舎では、

「国語が苦手だから、とにかく問題をたくさん解かせる」

という考え方をしていません。

大切にしているのは、

「その子は、文章のどこでつまずいているのか?」を確認すること

です。

例えば、

「言葉の意味が分からない」のか。
「音読でつまずく」のか。
「一文の意味が取れない」のか。
「文章の重要な部分が分からない」のか。
「設問の意味が分からない」のか。
「本文から根拠を探せない」のか。
「答えを文章にまとめられない」のか。

原因によって、必要な指導は変わります。

つまり、

「国語ができない」という結果だけを見るのではなく、その原因を探る。

これが啓理学舎の国語指導の基本的な考え方です。


11.「本を読まない」ことを責めるのではなく、まず原因を見つける


お子さんが本を読まないと、

「どうして読まないの?」
「もっと本を読みなさい!」

と言いたくなるかもしれません。

しかし、その前に、

「この子は、なぜ本を読まないのだろう?」と考えてみてください。

読むことが嫌なのか。
読むのに時間がかかるのか。
言葉が分からないのか。
興味のある本が見つかっていないのか。
それとも、本を読むこととは別のところに、国語のつまずきがあるのか。

原因によって、対応は変わります。

そしてこれは、

「本を読む・読まない」という問題だけではありません。

国語が苦手なお子さんの場合、

「読む」

「理解する」

「考える」

「答える」

という一連の過程のどこかに、つまずきが隠れていることがあります。


12.まとめ|「本を読まない=国語ができない」ではありません


今回は、

「本を読まない子は国語ができないのか?」

という疑問について考えました。

結論としては、

本を読むことは国語力を育てるうえで大切ですが、

「本を読まない=国語ができない」と単純に考えることはできません

そして、

「本を読みなさい!」と言うだけでは、国語の苦手が解決しない場合もあります。

大切なのは、

「その子が文章をどのように読んでいるのか」を見ること

です。

国語が苦手な場合には、

・語彙
・音読
・一文の理解
・段落の理解
・文章全体の理解
・設問理解
・根拠を探す力
・記述する力

など、さまざまな原因が考えられます。

だからこそ、

「本を読まないから国語ができない」ではなく、

「国語のどこでつまずいているのか?」を確認することが、国語力を伸ばす第一歩

です。


お子さんの「国語が苦手」の原因、一緒に探してみませんか?




「本を読まない」
「国語の文章を読むのを嫌がる」
「読書はしているのに、国語のテストができない」
「読解問題になると、急に点数が取れなくなる」
「うちの子は、どこでつまずいているのか分からない」

このようなお悩みをお持ちの保護者の方へ。

啓理学舎では、単に国語の問題をたくさん解かせるのではなく、

「読む・理解する・考える・答える」という文章を読む過程を大切にしています。

お子さんの国語の苦手には、必ず原因があります。

まずは、その原因を一緒に確認してみませんか?

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎では、小学生・中学生の国語について無料相談を行っています。

「うちの子は、なぜ国語ができないのだろう?」

そう感じていらっしゃる保護者の方は、お気軽にご相談ください。

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専門家

篠田啓彦(塾講師)

国語専門オンライン学習塾 啓理学舎

保護者の方に家族関係改善等を助言させていただくとともに、国語が苦手なお子さまでも特別な学習方法で真の「基礎学力」「国語力」が身につき、さらに各教科の成績向上、中学・高校合格へ導いている。

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