日繰り表が続かない人へ|数字が苦手でも回る「やさしい資金繰り整理術」

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(おかね編)



「日繰り表はつけ始めたけれど、なんとなく続かない」そんな声をよくいただきます。これまでの回では、

・お金がすぐなくなる理由
・お金の流れの見える化
・日繰り表は“羅針盤”になる

という流れでお話ししてきました。今回はその先、どうすれば日繰り表が“使える状態”になるのかを整理します。

日繰り表は「記録」ではなく「使うもの」


日繰り表は、

・はいる(入金)
・でる(出金)
・のこる(残高)

を整理するシンプルな表です。ですが、本来の役割はそこではありません。未来の残高を見て、次の一手を決めること。つまり、経営の意思決定ツールです。

数字が苦手でも大丈夫な理由


日繰り表に必要なのは、「正確さ」よりも「流れ」です。細かい仕訳や難しい会計知識は必要ありません。

はいる − でる = のこる

このシンプルな形で十分に機能します。

続けるための6つのコツ

ここからは、実際の現場で続いているやり方をお伝えします。

ざっくりでいい
最初から完璧にやろうとすると続きません。千円単位でも、一括でも構いません。まずは全体の流れが見えることが大切です。

こまめに
まとめて記録すると、過去の整理になります。日繰り表は、これからを考えるためのものです。最初は毎日、慣れたら週1回でも問題ありません。

さきまで書く
ここが最も重要です。未来を書かなければ、判断ができません。今月末、できれば来月末まで。ざっくりで構いませんので、先を描いてみてください。

答えは現場にある
未来の数字は、経理だけでは分かりません。営業の状況、仕入の予定、現場の動き。そうした情報を集めることで、精度が上がります。日繰り表は、自然と社内の会話を生むツールでもあります。

コロコロ変えていい
予想は外れて当然です。修正を繰り返すことで、精度が上がります。地図アプリと同じように、更新しながら使っていきます。

みえるところに、まいにち見る
日繰り表は、閉じた資料にすると効果が薄れます。経営者と共有できる場所に置き、日々の変化を確認し、次の一手を考える。この積み重ねが判断力を育てます。

日繰り表が変えるのは「数字」ではなく「会話」

実際に取り組んだ方からは、

「不安が具体的に見えるようになった」
「お金の話を前向きにできるようになった」


という声が届いています。日繰り表は、数字を整えるだけでなく、人と人との関係や対話も変えていきます。

まとめ

日繰り表は難しいものではありません。

ざっくりでいい
こまめに続ける
さきまで書く
コロコロ変えてよい
みえるところに置く
まいにち見る

この積み重ねが、判断できる経営につながっていきます。

「なんとなく不安」だった状態が、
「こうすればいい」に変わる。


その最初の一歩として、日繰り表を取り入れてみてください。

経営や資金繰りについて

・数字に苦手意識がある
・資金繰りに不安がある
・判断に迷うことが増えている

こうした状態は、整理することで大きく変わります。お気軽にご相談ください。

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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