社長が一人で抱える会社ほど、判断が遅れる理由

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(おかね編)


売上のこと、人のこと、お金のこと。
毎日忙しく動いているのに、肝心な判断ほど先送りになる。
そんな感覚はありませんか。

中小企業の経営者から、よく聞く悩みです。

判断が遅れているように見えて、実際には違います。
多くの場合、**優先順位がつけられない状態** になっています。

優先順位がつかない本当の理由

なぜ優先順位が決まらないのでしょうか。それは、どの判断が会社の業績や資金繰りに、どれだけ影響するか見えにくいからです。

たとえば、

* 新規採用を急ぐべきか
* 値上げ交渉を先に進めるべきか
* 設備投資を延期するべきか
* 借入の相談を今するべきか
* 不採算部門を見直すべきか

どれも重要です。しかし、すべてを同時に進めることはできません。だからこそ経営判断には、何が今、最も会社に効くのか を見極める視点が必要です。

経営判断は、数字だけ見ても決まらない

ここが難しいところです。経営判断は、試算表だけ見ても決まりません。たとえば、現場ではこんな要素があります。

* 現場は人手不足ではないか
* 取引先との関係はどうか
* 銀行はどう見ているか
* 社員はついてこられるか
* 社長自身の覚悟はあるか

数字、現場、金融機関、人の感情。こうした複数の要素を踏まえて、最後に決断するのが経営者です。

だから誰にでも話せる悩みではない

税務は税理士へ。
資金繰りは銀行へ。
現場の課題は社員へ。
家庭の不安は家族へ。

それぞれ相談相手はいても、会社の内部事情や将来への迷いまで含めて、すべてを一度に話せる相手 は多くありません。経営者が孤独になりやすい理由は、ここにあります。

小さな会社ほど、整理する時間が必要

現場が忙しい。
数字は後回しになる。
お金の不安は頭から離れない。

こうした状況では、目の前の対応に追われ、重要な判断ほど後ろに回りがちです。だからこそ、小さな会社ほど必要なのは、気合いや根性ではなく、立ち止まって整理する時間 です。

* 今いちばん優先すべきことは何か
* その判断は業績にどう影響するか
* 今月動くべきか、来月でもよいのか
* 誰と話し、何を決めるべきか

これが見えるだけで、経営のスピードは変わります。

最後に

会社を動かすのは、社長の判断です。そして判断の質は、会社の未来を変えます。もし今、迷いが続いているなら、能力の問題ではありません。情報も課題も、多すぎるだけかもしれません。一度整理されれば、整理されれば、社長の判断はもっと速く、もっと軽くなります。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

平岡誠司プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

小規模事業者の“頼れる世話役”的経営コンサルタント

平岡誠司プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼