MONEY IS TIME 「あとで払えばいい」が危ない本当の理由

平岡誠司

平岡誠司

テーマ:経営のモヤモヤをワクワクに(おかね編)


あとで払えばいい そう思ったことはないでしょうか。今すぐお金が減るわけではない。だから大丈夫。そうやって少し先に支払いを回していくうちに、気がつけば余裕がなくなっている。これは個人でも、家族経営でも同じように起きていることです。問題は、お金が足りていないことだけではありません。見えていないまま「お金=時間」を使ってしまっていることにあります


お金には色があります


資金繰りの現場でよく感じるのは、お金がすべて同じものとして扱われていることです。ですが実際には、お金には性質の違いがあります。

  • 売上として入ってくるお金
  • これから支払う予定のお金
  • 借りているお金
  • まだ払っていないお金


それぞれ役割が違います。本来は区別して考えるべきものが、すべて使えるお金として扱われてしまう。ここにズレが生まれます。

後払いは前借りです


後払いは便利な仕組みです。ですが、これは余裕を生むものではありません。支払いを先に延ばしているだけで、使えるお金を前倒しで消費している状態です。今は楽になる。その代わりに、未来の余裕を削っている。この感覚がないまま使ってしまうと、気づいたときには選択肢がなくなります。

見えていないから不安になります


いまいくらあるかは分かっている。でも、この先どうなるかは分からない。この状態が、不安を生みます。逆に言えば、少し先まで見えているだけで、不安は大きく減ります。資金繰りで大切なのは、正確に当てることではありません。流れを把握して、先に手を打てる状態をつくることです。

MONEY IS TIME:お金は時間(ゆとり)です


資金繰りの支援の現場で、必ずお伝えしていることがあります。お金は時間(ゆとり)です。

お金に余裕がある状態とは、
時間に余裕がある状態です。

逆に、お金の不安に追われている状態は、時間の余裕を失っている状態でもあります。

だからこそ、

  • お金の動きを見える化する
  • 性質ごとに整理する
  • 少し先を見通す


そして、

  • 早く
  • 小さく
  • 手を打つ


これが、資金繰りを安定させる基本になります。

最後に


いつもギリギリで不安
あとでなんとかなると思ってしまう
気づいたときには余裕がない


そう感じているときは、やり方や能力の問題ではないかもしれません。見えていないことが原因です。お金の流れに「時間」という視点を持つだけで、見え方は大きく変わります。自分の状況をどう整理すればよいか分からない場合は、まずは紙でもメモでもいいので、流れを書き出してみてください。

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平岡誠司
専門家

平岡誠司(小規模事業者向け経営支援家)

株式会社平岡商店

経営者の実践経験を活かし、経理の見える化・日繰り・在庫管理を軸に、家族経営の経営管理の仕組みづくりを実行支援します。現場の気づきを経営判断につなげ、“らしさ”をいかした経営を一緒に育てていきます。

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