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妊娠力・出産力をつける漢方のチカラ 

田之上顕子

田之上顕子

テーマ:妊活・不妊漢方相談

西洋医学と中医学の違い

43歳 2人目を希望し、漢方薬を服用し始めたAさん。
漢方薬を服用し始めて、様々な変化が現れました。
・短めだった生理周期が長くなった 24~25日⇒27~30日
・睡眠の質が改善した(寝つきが良くなり熟睡感がある)
・便通が良くなり便秘薬がいらなくなった
・生理前のイライラがひどかったが、ほとんど気にならなくなった

西洋医学的には、妊娠に大切なのは排卵や女性ホルモンの状態で、Aさんの体に起こった変化は妊娠にあまり関係がないものとされてます。
一方、中医学ではさまざまなことが妊娠力に大きく関係すると考えます。

眠ることで養われる妊娠力

中医学の考えでは、生殖をつかさどる五臓六腑の「腎」は、夜よく眠ることで養われます。
ぐっすり眠ることでしっかり成長ホルモンがでるので、卵の育ちや質が良くなり、結果として生理周期も良くなります。
睡眠不足や夜更かしの習慣があったり、睡眠の質が良くないと妊娠力は下がります。
「睡眠がしっかりとれて元気いっぱい余力がある」 =イコール 「妊娠力・出産力がある」ということです。
もし、寝たくてもなかなかよい睡眠がとれないようであれば、その原因を漢方薬で整えることができます。

便秘や下痢、胃腸のトラブルは不妊のサイン

西洋医学的には、便通や胃腸の状態は、妊娠とは関係がないとされているので、不妊治療をする場合も聞かれることはありません。
中医学の考えでは、便秘・便が固い=血虚(血の不足)、下痢や胃腸の不調=気虚(気:エネルギー不足)と考えます。
血の不足は子宮や卵巣の機能に影響し、気の不足は妊娠しにくく流産しやすい状態です。
そもそも体は生命の維持を優先するため、生殖機能は後回しにするようになっています。
不足があり余力がない状態では、妊娠力・出産力を発揮することができません。
体の不足を補うのは漢方薬の得意分野です。体質に合わせてケアすると本来の妊娠力を発揮できるようになります。

生理に伴う不快な症状は、妊娠しにくい原因のひとつ

生理前にイライラする、情緒不安定になる、乳房が張って痛い、生理前後に頭痛がする、
生理痛がある、経血にレバー状の塊がある、経血の色が黒っぽい
中医学では、これらすべて不妊の原因のひとつである気滞瘀血のサインで、気血のめぐりが悪いために起こる不調です。
このような状態は、ホルモンバランスや子宮内膜の状態がよくない可能性があり、妊娠を邪魔してしまいます。さらにこのような状態で妊娠すると、不正出血や流産がおこる可能性も高くなります。

妊娠力・出産力をつける漢方のチカラ 

妊娠力・出産力は、特別な力ではなく、本来もともと体に備わっている機能です。
本来の力を発揮するには、できるだけ不調が少ない健康度の高い状態が望ましいです。
上記で紹介した以外にも、冷え・肩こり・頭痛など、病気とまではいかないさまざまな不調に対する治療はまさに漢方の得意とするところ。
さつま薬局の不妊漢方相談では、不妊の原因を探り、体質を考慮して治療を行っています。
「どうすれば妊娠できるか」を一緒に考えてみませんか?

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田之上顕子
専門家

田之上顕子(薬剤師)

有限会社ナイスファーマシー さつま薬局

20年以上〝子宝アドバイザー”として不妊の悩みに向き合う、「バルトリン腺疾患」専門の漢方薬剤師。豊富な相談実績から、無理のない体づくりと心の重荷を降ろす取り組みをサポートします。

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