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「春眠暁を覚えず」春の睡眠障害や不眠と漢方薬

佐藤宣幸

佐藤宣幸

テーマ:心の漢方薬

丹参

「春眠暁を覚えず」

中国の唐の時代の詩人、孟浩然が書いた漢詩の一節です。

現代では「春は眠くてなかなか起きられない」というニュアンスで使われることが多いようです。

本来は「春の朝の穏やかで豊かな情緒」を詠んだものとされていますが、どうでしょうか。

第二句、第三句と目を通していくと、「少し眠りが浅かったのでは?」と私は考えてしまいました。

私自身、漢詩に精通しているわけではないので一つの解釈にはなりますが…。

昨夜は雨の音が…小鳥が…など、眠りの浅さを感じる情景にも思えます。

中医学において、眠りが浅い、よく夢を見るなどの状態を「多夢(たむ)」と呼びます。

春にはこのような眠りの質が落ちる睡眠障害や不眠傾向の方がいらしゃいます。

そのタイプは大きく分けて3タイプ。

1. エネルギー不足の「お疲れ」タイプ(心脾両虚)


状態: 胃腸が弱く、不安感や疲れが眠りの浅さに直結。

症状: 動悸、息切れ、軟便、物忘れ。

おすすめ: 胃腸を整え、気血を補う「心脾顆粒(しんぴかりゅう)」

2. のぼせ・イライラの「オーバーヒート」タイプ(心腎不交)


状態: 体の潤い不足で、頭に「火」が上って眠れない。

症状: 寝つきが悪い、ほてり、寝汗、耳鳴り。

おすすめ: 陰陽のバランスを整える「天王補心丹(てんのうほしんたん)」

3. 胃腸の汚れ・熱がこもる「スッキリしない」タイプ(痰熱内擾)


状態: 飲食の不摂生などで体内に「ゴミ(痰熱)」が溜まり、心を乱す。

症状: 怖い夢を見る、イライラ、痰が多い。

おすすめ: 余分な熱と痰を取り除く「温胆湯(うんたんとう)」


睡眠のお悩みにはこれら以外にも様々なタイプや原因が複雑に絡み合っていることが多いものです。

詳しくはご相談頂ければと思います。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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