キレ食いドカ食いと漢方薬
痩せ過ぎのリスク
体重や体型に関する相談で肥満などの太り過ぎも問題ですが、反対に痩せ過ぎも良くないです。
体の肥満度の指標であるBMI(ボディマス指数)が18を下回るようであれば痩せ過ぎと言えます。
痩せ過ぎは肥満と同様に危険があると言われています。
- 免疫力の低下
- 骨がもろくなる(骨粗しょう症)
- 疲れが取れない慢性的な疲労
- 冷え性
- うつ病などメンタルヘルスへの影響
- 無月経などの生理不順
- 不妊症
このようなリスクがあり、痩せ過ぎには注意が必要です。
胃腸が弱くて太れない
相談で多いのがこのタイプで食べれなくて痩せる体質の方です。
一般的には胃腸が弱いタイプの方が当てはまります。
中医学的な見方では『脾』呼ばれる消化吸収機能に問題があるタイプです。
簡単に言えば消化吸収機能が衰えているので食べ物から血や肉が作れない体質です。
こういったタイプは脾の機能を高める四君子湯をベースにした漢方薬がよく使われます。
また、脾の衰えはストレスなどの影響もあり、こういった場合は健胃顆粒などが良い場合もあります。
食べているのに太れない
食欲があり、食事もしかりと食べているのに太れないタイプの方もいます。
中医学では胃強脾弱と呼ばれるタイプの方です。
食べ物を入れる胃が活発になり過ぎる反面、消化吸収する脾が弱いタイプです。
胃が過剰に働きたくさん食べれますが、消化吸収する脾が弱り食べ物から血や肉が作れなくなる状態です。
一般的にはたくさん食べれるけど、下痢や便秘などを繰り返す人です。
過敏性腸症候群などもこのタイプにあてはまる事があります。
このタイプはまず食事の見直しが大切です。
脂っこいものや甘いものの食べ過ぎなどがあれば控えましょう。
胃腸が過剰に働くと共に脾が弱っていきます。
漢方薬ではお腹の立て直しが必要になるので健脾散などが適します。
また消化吸収機能を手助けする晶三仙などの併用も良いかと思います。
痩せ過ぎは暇よりも難しい
痩せ過ぎに関して2つのタイプを紹介しました。
しかしないから痩せ過ぎはこの2つのタイプ以外にも様々あり、タイプが重なる場合もあります。
特にメンタルヘルスなどの問題が重なると少し難しくなる傾向にあります。
このうように痩せ過ぎは場合によっては肥満よりも改善が難しい問題です。
今、特に体調面で問題が無くても早めに改善する事をお勧めします。
気になる方はご相談ください。