中医学で見る熱中症対策と漢方薬
漢方で見る夏太り
夏が終わりますが、体重はどうでしょうか?
夏前より体重が増加したという方は意外に多いです。
中医学で「太る」という事は体に余分なものが溜まっていると見ます。
太ると痰湿や瘀血と呼ばれる体にとって必要のないもが蓄積します。
蓄積した瘀血や痰湿は体の様々な場所に溜まり気血津液の流れを邪魔します。
その結果下に書いたような様々な病気の原因になります。
- 肩こり、関節痛、頭痛
- 思考力低下、物忘れ、イライラ
- うつ病、不眠症、パニック障害
- 高血圧、高脂血症、糖尿病
- めまい、耳鳴り
- 子宮筋腫、子宮内膜症、多嚢胞性卵巣症候群
- 不妊症
- 生理不順、生理痛、PMS
ただ、胃腸の弱りやすい夏に太れるのは胃腸が丈夫であるとも見れます。
しかしながら、太らないに越したことはないです。
まずは痩せる事、次に瘀血や痰湿を取り除く事が大切です。
一番良いのはランニングなどの有酸素運動です。
痩せる漢方薬なんて都合の良い物はそうそうないですよ。
ただし、食べてもないのに太るのは少し問題があります。
それに関して長くなるので次の機会に書ければと思います。
気になる方はご相談ください。
漢方で見る夏痩せ
夏太りより問題なのが夏痩せです。
先ほども書いたように夏は胃腸が弱りやすい季節です。
食べた物が身につかないというのは中医学で見ても良くない状態です。
特に気血が作れなくなると内臓の動きが悪くなります。
内臓のうち胃腸の動きが悪くなると、食べ物から気血が作れなくなります。
こうなると悪循環になります。
図のように気血が作れないから胃腸が動かない。
胃腸が動かないから気血が作れないといった状態です。
夏バテなどもこの一環です。
この状態は気を付けないと、うつ病や不眠症などのメンタル面にも影響します。
気血不足は体の燃料切れです。
気血を大量に必要とする妊娠にも影響し不妊症や不育症に悩まされる事にもつながります。
まずは胃腸の立て直しから始める事が第一歩です。
夏痩せでお悩みの方はお気軽にご相談ください。