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血の不足(血虚)によるうつ病と漢方

佐藤宣幸

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テーマ:心の漢方薬

血で心が満たされないと心は安定しない



血の無い心臓

西洋医学で言う『心臓』と中医学で言う『心』は意味合いが少し異なります。

心は心臓のように血液を流しているというところでは同じです。

しかし、心(こころ)に関係するという考えが西洋医学とは異なる点です。

中医学でいう心は『血』で満たされていないと安定せず落ち着きがなくなるとされています。

  • 不眠
  • 夢をよく見る
  • 不安感
  • 憂うつ感
  • 記憶の低下
  • 思考の低下
  • 意欲の低下
  • 動悸


このような症状が見れられ、多くはメンタルへの影響が見られます。

うつ病も中医学で見れば血の不足によるものあります。

うつ病と脳血流



脳検査

近年、西洋医学でも脳血流が悪いとうつ病の原因になるのではないかという事がわかってきました。

脳血流の悪化は脳内の化学伝達物質の低下に繋がり、うつ病の発症や再発などの原因ではないかと言われいます。

脳血流は光トポグラフィー検査などで調べることが出来ます。

脳血流の悪さも、中医学で見れば脳の血の不足という見方も出来ます。

瘀血などの問題もありますが、やはり血の不足による血流の低下が大きいのではないでしょうか。

血液ではなく血


このコラムによく書いていますが、中医学では血の質や量を考えます。

これは血液検査で赤血球の問題などを見る『血液』ではなく、中医学で言う『血』の問題をを考えています。

この血液ではなく『血』の量の不足がうつ病などに影響し心が安定しなと考えます。

血で心を満たしてあげる事が心を安定させる事につながります。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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