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鹿茸

佐藤宣幸

佐藤宣幸

テーマ:動物性生薬

鹿茸


鹿茸、鹿の茸と書いて「ろんじょう」と読みます。
イラストの鹿茸は立派すぎて「鹿角」に近いですね。
鹿茸は切ると血がほとばしるプヨプヨした幼角です。
これが漢方で使用する動物性生薬で高貴薬でもある「鹿茸」です。
「漢薬の臨床応用(医歯薬出版(株))」には、鹿茸についてこのように書かれています。
☆薬理作用
温腎補陽・強筋骨・健胃・生精補血・発育成長の促進・造血機能の促進・心臓機能促進

☆臨床応用
*生殖機能を興奮させる
 男性のインポテンツ・女性の虚寒による白色帯下や不妊症などに使用する。
 性ホルモン様作用があると考えられる。
*生長発育の促進に使用する。
  五遅五軟の改善が期待できる。
*心不全に使用する。
  特にリウマチ性心疾患で、動悸・腰がだるい・尿量減少・排尿困難などの腎陽虚の症状がある時に冬蟲夏草と併用   する。
*神経衰弱や病後の衰弱改善に使用する。
  頭がふらつく・耳鳴り・腰がシッカリしない・元気がない・四肢に力がはいらない・消化不良などの症状があるものにたいし  て強壮作用がある。

《天好の成分》

『鹿茸』
角化していない鹿の幼角
1日分に1.500mg配合
『紅参』
朝鮮人参には「収穫したまま干した白参」と「収穫直後に蒸し上げた紅参」があります。
「紅参」が効果は上とされています。
1日分に3.840mg配合
『地黄』
地黄には乾地黄と熟地黄があります。
胃腸にやさしく補腎するのが熟地黄ですが、多くは手間のかからない乾地黄です。
天好には「熟地黄」が使用されています。
『白求』
漢方生薬で上品として古典に載っている生薬を使用しています。
腎機能が低下している方、漢方専門の当薬局薬剤師達に御相談下さい。
特に「eGFR(推算糸球体濾過量)」が60以下の方は。

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佐藤宣幸
専門家

佐藤宣幸(薬剤師)

有限会社 すみれ漢方施薬院薬局

薬剤師の知識の上に、臨床検査技師の知識を重ねた指導ができるのが強み。健康相談にも力を入れていて、訪れる人の多くは食生活の改善をしながら漢方薬を服用すると健康になる場合が多くあります。

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