眼精疲労の緩和、目の疲れをすっきりさせる漢方は杞菊地黄丸
自律神経失調症ってどのような状態なのか?
現代人には、多くのストレスが取り巻いていて、自律神経の乱れが起きやすくなっています。
本来、自律神経は循環器・消化器・呼吸器などの活動を、人間の意志とは関係なく調整する神経です。この神経が乱れることにより、不安や緊張、抑うつなどの精神トラブルのほか吐き気、多汗、倦怠感、頭痛やめまいなどの体トラブルを起こします。
正常な状態では自覚したことのない症状が次々と起きてしまい、人によってはパニック障害を起こす場合もあるほどです。たくさんの原因が絡み合い、状態が日によって良かったり悪かったりを長年に渡り繰り返してしまうのが特徴です。
自律神経失調症が起きる原因として、人間関係や仕事のプレッシャーなどの精神的ストレスであったり、不規則な生活や患っている病気が原因になったりする場合もあります。
漢方医学で自律神経失調症を改善しましょう!
「自覚症状があるのに、病院で検査したが異常なしと診断された」「薬を服用しているが、あまり症状が良くならない」と悩んでしまう方が多いようです。
これはなぜでしょうか?
漢方医学では、病気だと診断はつかなくても、健康を損ない病気になる前の状態を未病と診断することができます。
自律神経の乱れも、未病の一つと考えられています。
自律神経は、人間の体の「気」の巡りと深い関係があり、「気」が鬱している(うっしている)状態、すなわち気分がはれない状態を「気鬱(きうつ)」と呼びます。この気鬱を発散することで自律神経の乱れを改善していきます。
まず、ストレスを感じやすいものを特定し、できるだけ遠ざけること。ストレスをため込まない解消方法を見つけること。趣味に打ち込むなど、他にも自分が好きなことを取り入れて、ストレスを解放していきましょう。
そして、ストレスに対する抵抗力をつけていければ、今までのつらい症状の改善を目指すことができます。
漢方を取り入れて生活習慣を見直そう!
自律神経の調子を整えるためには、まず生活習慣の改善が必要不可欠です。
食生活や睡眠などのバランスを取ることですが、どうしても夜遅くに食事をしなくてはならない方は、なるべく軽度の食事量で済ませ、朝食をしっかり取るように心がけましょう。
深夜に食事を取ることで、体内温度が上昇してしまい、なかなか寝付けなかったり質の良い睡眠を得ることができません。
また、睡眠時間の確保が困難な方は、日中少しでも昼寝を取るよう心がけましょう。昼寝を取ることで、夜の睡眠不足を補う効果が期待できます。
生活習慣の改善の手助けとなる漢方薬を取り入れるのも良いでしょう。漢方医学でよく用いられる症状別の漢方を何種類か紹介します。
疲労倦怠感には、麦味参顆粒・補中益気湯などを用います。めまいには、瀉火補腎丸・苓桂朮甘湯どを用います。また、イライラや怒りっぽい症状には、三黄瀉心湯・杞菊地黄丸などを用います。これらの漢方は、人間の「気」に働きかけて、症状によって弱っている部分の改善に効果的です。自分に合う生活バランスと漢方薬で不快な症状を断ち切っていきましょう。