アトピー性皮膚炎治療でステロイドと漢方薬を併用するときの注意点
通風とはどんな病気なのでしょうか?
痛風になると、患部に風が当たるだけで激痛が走るといわれていますが、痛風とはどのような病気なのでしょうか。
痛風とは、尿酸が体内にたまって、それが結晶化することで激しい関節炎を伴う症状を引き起こす病気です。
尿酸が体内にたまるということは、血清尿酸値が高くなっているので、心血管障害や脳血管障害の合併症を誘発する恐れも出てきます。
逆に言うと、心臓や脳の血管障害が持病の方は、血清尿酸値が高い傾向にあるということです。治療法として、病院の薬を服用し血清尿酸値を下げる方法と、漢方薬による根本的な体質改善と食事療法が行われています。
漢方療法で余分な尿酸を排出しよう!
漢方療法では、尿酸の値を下げるだけでなく、尿酸を排出しやすい体へと体質改善していく治療法を取り入れています。
人間の体は、自ら尿酸を分解するという機能が残念ながら備わっていないため、尿と共に排出するほか方法がありません。まず、胆管中の胆汁酸を増加させ、排尿量を正常な状態に戻すことで、尿酸の排出コントロールも正常な状態になっていきます。
尿酸の治療に使用される主な漢方薬を紹介します。
柴苓湯(さいれいとう)=体内の水分循環を改善・利尿作用・炎症抑制に効果があります。
大柴胡湯(だいさいことう)=肥満解消を促す・鎮痛作用があり、特に肝臓や胆嚢に異常がある場合に効果があります。
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)=高血圧・肥満症の改善に効果があります。
半夏寫心湯(はんげしゃしんとう)=これは本来、吐き気や下痢の改善に使用される生薬ですが、猪苓湯(ちょれいとう)や十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)とあわせて使用することで痛風の治療に効果を発揮します。
ストレスをなくして通風予防!
痛風の治療には、食事療法を取り入れてプリン体の過剰摂取を抑える治療があります。
また、尿酸の排出を促すためには意識して水分摂取を行うことも大切です。1日2リットル以上を目安に水分補給を心掛けましょう。
そして、何よりも治療に大切なことはストレスをためない生活をすることです。
痛風の発症とストレスの関連性はとても深いのです。無理をしすぎないことや考えすぎないことも大切ですし、適度な運動を行いリフレッシュするのもいいでしょう。
食事療法に関しても、ストイックにならず適度にバランスよく食事をするのが好ましいかと考えられます。
ただし、痛風を悪化させてしまう食べ物がありますので、ビールやレバーなどのプリン体の量が極端に多い物を知識として頭に入れておくと、暴飲暴食や過剰摂取という危険な行為は避けることができるでしょう。