血液の滞留からくる手足の冷え、のぼせには漢方薬の桂枝茯苓丸
高脂血症とは?そしてその原因は?
血液中の脂質が正常値を越えて高くなった状態を、高脂血症といいます。
脂質とはコレステロールと中性脂肪を指し、成人においては、コレステロールが220mg/dl以上の時を「高コレステロール血症」、中性脂肪が150mg/dl以上の時を「高中性脂肪血症」と呼びます。上記のどちらか、もしくは両方に当てはまる場合をいいます。
高脂血症の原因は2つ挙げられます。
1つは遺伝です。家族を始めとする血縁者に脂質の高い人が多いことから、家族性高脂血症といいます。
もう1つは高脂血症を誘発させる別の病気を患っており、それが原因で脂質が増加していく場合で、これを二次性高脂血症といいます。
肥満がその代表的な例です。肥満の中でも、皮下脂肪型よりも内臓脂肪型の方が動脈硬化との関連性が高いので注意が必要です。
高脂血症の症状、傾向
高脂血症は痛みやかゆみなどの自覚症状がほとんどなく、苦痛を伴わない分、改善が難しいと言われています。自覚症状がないことで、重大な病気という意識を持つ人が少なく、病気自体の認知度が低いのも現状です。
高脂血症の人は、比較的動脈硬化症が起こりやすい傾向にあります。動脈硬化を起こしやすい危険因子には、高脂血症の他にも高血圧・肥満・糖尿病なども含まれています。
これらを多く持っているほど、動脈硬化症を起こしやすく、特に心筋梗塞にかかりやすいと言われています。
また、女性は閉経後に女性ホルモンであるエストロゲンが激減するため、コレステロールが増加し、動脈硬化へつながることもあるので注意しましょう。
脂質の改善のために適切な食事療法を行ったり、脂肪低下とコレステロール増加を目的に適度な運動を行ったりと、改善方法はありますが漢方薬でも高脂血症の改善を目指すことができます。
漢方で軽減できる高脂血症
山楂子って生薬を御存知ですか?。バラ科の植物「山楂」の実です。中国とか台湾へ旅しますと露店で山楂ジュースとして売っています。北京ダックを食べたら帰るときにレジでくれるのが「山楂せんべい」、確かに北京ダックを堪能した後に「山楂せんべい」を食べて歩いたいたら胃腸がスッキリした経験があります。山楂の実をエキスにしたのが『晶三仙』という食品で当薬局で販売しています。脂質の代謝に有効でもあると言われています。
《これが晶三仙》
☆毎食後に1包を「お湯割り」で飲みます。
特に「食べ過ぎた」と感じた時には『晶三仙』のありがたみが体感できるはずです。
次に冠元顆粒(かんげんかりゅう)です。
《これが冠元顆粒》
これは末梢循環が悪い状態を改善する漢方薬として知られています。冠元顆粒の主成分である丹参(タンジン)には血栓予防・溶解、血流改善の効果に加え、コレステロールの沈着が起こる、血管内皮細胞を保護する働きがあります。
さらに、丹参の他にもモッコウ、コウブシといった血流を良くする成分も入っており、一環して高脂血症の改善と動脈硬化の予防に効果的と言えます。
冠元顆粒、基本となる処方は、かの毛沢東を心筋梗塞から救命した妙薬「冠心Ⅱ号方」を日本人の体質に合わせて改良した医薬品です。
ちなみに、「冠心Ⅱ号方」と併用した「生脈散」、この生脈散の日本版が「麦味参顆粒」です。