不動産価値が下がらない中古住宅のセオリー
新築より安く買えるとは言え、中古住宅を現金一括で購入するのは稀なお話。
欲しい物件が決まったら、住宅ローンを申し込むのが一般的です。
そこで頭に浮かぶのが、果たして審査は通るのか?という心配です。
今回は、住宅ローンの審査概要や、問題となる点についてまとめてみました。
住宅ローンの審査ってどのように行われるの?
住宅ローン審査には「事前審査」と「本審査」があります。
事前審査は物件の売買契約の前に行われ、主にローン返済能力、年齢や収入、職業、借り入れの状況などがチェックされます。
本審査では、返済不可能となった際に重要となる物件の担保評価について重点的な審査が行われます。
9割以上の金融機関で考慮されるのが、住宅ローン借入時年齢・完済時年齢・健康状態・担保評価・勤続年数・年収・連帯保障・返済負担率などです。
これら審査に必要な提出資料は金融機関や住宅ローンにより異なるので、申込先に確認をしておきましょう。
住宅ローンが受けられない!問題視されるパターン
住宅ローン審査で問題とされる項目についてです。
まず、現在までのクレジットやローンなどの契約内容や返済、支払い状況、借入残高といった取引の信用情報は大切です。
個人の信用情報は、クレジット会社中心のCIC(クレジットインフォメーションセンター)、消費者金融中心のJICC(日本信用情報機構)、銀行中心のJBA(一般社団法人全国銀行協会)といった法人が管理しています。
クレジットカードの支払いやローン返済の遅延があると、信用情報に登録されるため、住宅ローン審査で不利に働く可能性があります。
たとえばカードの支払い延滞が61日以上あるとCICに「異動」の文字が書き込まれます。これは既にブラックリストに載っている意味の情報で、公務員、一部上場企業勤務でも、住宅ローン審査ではアウトとなります。
消費者金融で借り入れ中、また借り入れ履歴があるだけでNGな金融機関もあり、過去の返済遅れが確認された場合はさらに厳しい状況となるでしょう。
キャッシング枠の金額が返済負担率に加算されることもあります
車のローンやリボ払い、さらにはスマートフォンなどの借り入れが影響する場合もあるので、審査前に一時的にでも完済した形にする方が望ましいと言えます。